【ADHD2歳児】あわや誘拐・失踪かと焦った神レベルのかくれんぼ!【保育士ママが漫画で解説】
こんにちは。発達と育児のお悩みサポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
今回はADHD(注意欠如多動症)の男の子の2歳頃の、とても印象に残っている出来事をお話します。
↑YouTubeで、音声つきの漫画動画をご覧いただけます。
彼のADHDの主な症状は、
ものごとに集中できず、物をなくすことが多い『不注意』
落ち着きなく、じっとしていることができない『多動性』
思いついたことを、唐突に行う『衝動性』
の3つでした。
その中でも、衝動性と多動性が人一倍強く、親が一瞬でも気を抜いたら、何をするかわからない…そんな子でした。
保育園から息子たち二人を乗せて帰宅し、さて家に入ろうと、車から降りた時のことです。
ほんの数秒目を離した隙に
荷物を持って車を降りドアを閉じるまでの、ほんの数秒の間にいなくなったのです。
隣にいたお兄ちゃんに聞いても「わかんない。ぼく見てなかった」と言います。
二人で、大きな声で呼んでも、全く返事がありません。
探せども探せども
車庫の前にある自宅の庭を見ても、隣近所や道路を見渡しても、どこにも息子の姿は見えません。
神隠しにでもあったような気持でした。まさか一瞬で、息子がいなくなるとは。
冷汗をかきながら、近所を探し回って、まさか用水路に落ちたのでは?と焦って見に行きもしました。
しかし、どこにもいません。
「どうしよう」まず主人に電話して、警察にも電話すべきか…と半べそ状態でした。
そんな時、小さな声で「ここだよー!」と息子の呼ぶ声が聞こえてきました。
え!?どこ!!?声のする方向に、姿は見えませんでした。
神レベルのかくれんぼ
「ここだよー」
もう一度、声がしました。どうやら、向こうからは見えているようです。
「ここだよー」
声はすれども、姿は見えず。
でも、近くにいることはわかったので、一安心です。
しかし、2歳児のくせに、かくれんぼのレベルが高すぎます!
「ここだよー!」
彼も、ちょっと不安になってきたのか、少しずつ声が大きくなってきました。
声をたどって行くと…
ようやく見つかりました。
お隣の家の生垣のかげに、膝を抱えてちょこんと座っていた彼を見つけました。
当時モデルハウスだった隣の家には、まだ誰も住んでいませんでした。
キレイな生垣が、かくれんぼをするのに、ピッタリだと思ったようです。
ニコニコと可愛くほほ笑みながら、見つけてくれるのを、身を潜めて待っていたのでした。
とにかく怪我なく、事故なく見つかって、本当に良かったと思いました。
思い立ったらすぐ動く、衝動性と多動性
彼には「かくれんぼがしたい!」という衝動が起こった瞬間に、即行動して隠れてしまう多動性が、2歳の頃から備わっていました。(のちに、ADHDの診断を受けることになります)
それにしても、2歳児がこんなに高レベルな『かくれんぼ』をするなんて。
ADHDの人は、注意が散漫で、集中力が長続きしないといわれています。
しかしこの例のように、自分がやりたいと思ったことについては瞬間的な思考力や、見つかるまで待ち続ける持続力を発揮できるんですね。
そんな彼の秘めた能力を、上手に発揮してくれたらいいなと願っています。