台北食べ歩き旅のホームにしたいニューフェイス「MGH 三井ガーデンホテル 台北忠孝」【台湾】
世界情勢により3年も旅することがかなわなかった台湾。「シフミが来なかったこの3年間、台北には新しいホテルがいくつもオープンしました。これからの時代のトラベラーに合わせてホテルのスタイルも変わってきているから、近いうちに見に来たらいかが?」。
台北で発行されている旅行雑誌の記者から、いくつかのホテル名が並んだリストと共にそんなメッセージが届きました。リストにあったひとつがここ MGH 三井ガーデンホテル 台北忠孝。日本ではおなじみのホテルブランド 三井ガーデンホテルズ の海外初進出で2020年8月にオープンしました。
台北忠孝という名前から「あ、あのあたりか」と見当がつく人も多いかも。台北駅から台北MRTのブルーライン(板南線)で2駅、オレンジライン(中和新蘆線)にも接続する 忠孝新生 駅からすぐ。バス停 臺北科技大學(忠孝)駅からも徒歩30秒と機動力抜群の立地です。つまり有名な観光名所を回るより、カフェめぐりや食べ歩き、バーホッピング、ショッピングなど暮らすように街を楽しみたい台北リピーターにぴったりというわけ。
客室はジュニアスイートからスタンダードなモデレートまで12タイプあり、私が選んだのは デラックスツイン。台湾で「原住民」と呼ばれる先住民族 タイヤル族 の伝統的な織物からインスピレーションを得たアートが印象的な、シンプルかつ機能的でモダンなデザインです。日本人としては、水回りが使いやすいうえ、しっかり足を伸ばしてくつろげるバスタブがついているのも嬉しい。台湾の人たちもバスタブが好きですよね。
ベッドはゆったりしたセミダブルサイズで、マットレスは寝心地を重視して選び抜いたもの。くつろげる部屋着。ホテル内で持ち歩けるバッグは 神農生活 でブレイクしたレトロバッグ。アメニティも環境に配慮したものを中心に過不足なく揃っています。
その他、台湾スイーツをイメージしたパウダーピンクのラブリーなゲストルーム 好饗甜甜 ~Sweets~ など、それぞれデザインが違い遊び心のある コンセプトルーム も3室あります。
台湾・日本・イタリア 3カ国の料理を味わえる“旅する朝ごはん”
朝食はホテル内に1軒だけあるレストラン JAPOLI pizza pasta cafe でブッフェスタイルで提供されます。朝食を大切にする台湾らしくJAOILI風のスペシャルな イタリアン 、日本人料理人が監修する 和食 、本場の味を大切にした 台湾料理 と3ラインそれぞれメニューが豊富にラインナップされていて、台湾料理には私が大好きな 鹹豆漿 や 魯肉飯 も。 鹹豆漿 はセルフメイド式。作り方が詳しく案内されているので、ここでコツを覚えて帰国後も”おうちで鹹豆漿”を楽しんでいます。
日本人ゲストは台湾料理を中心に、台湾人ゲストは和食とイタリアンをミックスしているのが微笑ましい。台湾の人たちは日本食が好きですよね。他にテーブルでオーダーできる台南発祥の 担仔麺(写真)と 台湾有機野菜と海鮮のお粥 もありました。
レストランの他にパブリックスペースとして、ゲストがくつろいでちょっとお茶を飲んだり、パソコンを持ち込んで仕事をしたりできる 宿泊者専用 の ラウンジ と、最上階(17階)の 展望大浴場 があります。台湾では、もともとは大浴場はメジャーではありませんでしたが、日本を旅行中に経験する人も多く、今ではだいぶ受け入れられているとか。
ラグジュアリーなスパやプール、優雅なティーサロンといったものはありませんが、足りないものは何もない。つまり「街でアクティブに過ごしたゲストに対して、ホテルは疲れを癒して快適な眠りを提供する。翌朝は栄養たっぷりの朝食でエネルギーをチャージして、新しい1日をまた元気に過ごしてもらう」というコンセプトがはっきりしている。だから大浴場やバスタブ、ベッド、ルームウェアなどにフォーカスして力を入れているわけです。
友人の旅行記者によると、台湾では、とりわけ30代から50代くらいのリモートワークやワーケーションがライフスタイルになっているアクティブトラベラーは、たとえ富裕層であっても過剰なラグジュアリーよりこういったステイを好むことが増えているそう。
ビジネスホテル以上5つ星ホテル未満 の自分らしく等身大なライフスタイルホテル。台北旅の強い味方になってくれました。