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【姫路市】甘美な心地。明治時代の古民家をリノベしたノスタルジック空間で、石釜で炊くふっくらあなご飯を

千姫文筆家・モデル(姫路市)

姫路市網干区津市場。路地を入り、甘辛いにおいをたどると「あなご飯 津田」へ。明治時代の古民家、ノスタルジックな空間であなごが堪能できます。

別世界のよう。庭園やそれぞれの部屋

表札には「津田」と。津田さん? 店長・森川創太さんに尋ねると「オーナーである父の母親の生家で、30年くらい誰も住んでいなかったんです。地場のあなご料理を提供する店として活用することにしました」と返ってきました。

昨年11月にオープン。設計士のオーナーがリノベーションに携わっています。なんといってもカウンター席から望む枯山水庭園は希少価値がある。

カウンターは9席
カウンターは9席

庭園を眺めていると時が止まったように感じるけれど、我に返るとずいぶん時間が経過していたのでした。

障子や梁など使えるものはそのままに。さまざな部屋があり、照明も雰囲気に合わせて。

原木の風合いを生かしたテーブルが粋
原木の風合いを生かしたテーブルが粋

千姫は大正モダンのような壁紙がお気に入り。

ゆったりと過ごせる8人席も。

まるで別世界。かすかに届くジャズの音色。甘美な心地に。

素材を味わうあなご飯、だしを楽しむ釜飯

異次元の場所で食するあなご料理とは――。
「あなご飯」、「あなご釜飯」、「あなご天丼」が主。単品で注文できますが、3種の中から一つを選べる「津田御膳」は、茶そばと茶碗蒸しと香の物が付いて、ゆっくりいただくのには適している。

「あなご飯と釜飯は石釜で一つずつ炊きあげるので、待ち時間にお茶と楽しんでいただければと『先付け』をご用意しています」と森川さん。取材日は「あなござく」。

写真の「あなござく」は一品メニュー。先付けにはミニバージョンが
写真の「あなござく」は一品メニュー。先付けにはミニバージョンが

寛いでいると「津田御膳」が登場しました。カツオと昆布がベースのだしは、ご飯とそばと茶碗蒸し各々にアレンジを加えて。あなごの骨から取っただしは、あなごのタレに。

「津田御膳」あなご飯(2350円)
「津田御膳」あなご飯(2350円)

「あなご飯」と「あなご釜飯」の違い。
「あなご飯」…石釜で炊いたご飯に焼きたてあなごをのせて。あなご自体が存分に味わえる。
「あなご釜飯」…石釜でご飯と一緒にあなごを炊き込んで。豊かなだしが口内へじわじわ。
薬味に加え、お好みで粉山椒や黒七味を。

一品の「あなご葱醤油」は醤油というよりオリジナルだしが香り、上品。「一工夫で、ここだけのものを」というコンセプトに添っています。

「あなご葱醤油」(1100円)
「あなご葱醤油」(1100円)

「天婦羅盛り合わせ」は塩とすだちでシンプルに。

「天婦羅盛り合わせ」(1250円)
「天婦羅盛り合わせ」(1250円)

昼も夜も同メニューで同価格。夜は庭園一体がライトアップされます。一段と大人の雰囲気に浸れそうですね。

あなご飯 津田
兵庫県姫路市網干区津市場564
電話番号:079-280-8110
営業時間:11:30~15:00(LO14:00) / 17:30~21:30(LO20:30)
不定休
駐車場:あり

文筆家・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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