【京都市西京区】京都唯一の本陣跡のある旧街道で人気の町家カフェにでっかい5月人形 筍づくしランチ絶品
樫原は、山陰街道と物集女街道(西国街道)とが交差する交通の要衝でかつては宿場町として繁栄をしていました。京都市内で唯一の本陣跡や明智光秀の伝承を始め、歴史ロマン溢れる地域で、京都市の「界わい景観整備地区」にも指定されています。
その樫原で築130年になる昔懐かしい床の間や扁額、坪庭など京町家の姿がほぼそのまま残された町家で中村行夫さんとまちゃママこと中村政美さんの仲良し夫婦が営む「Cafe Charmy Chat」を2024年4月29日に訪れると、奥の座敷に大きな5月人形が飾られていました。
5月5日は「子どもの日」、正しくは「端午の節句」は、毎年5月5日に男子の誕生を祝い、健やかな成長を願う伝統的な行事ですね。「菖蒲の節句」とも呼ばれ、もともとは中国で厄除けや魔除けをする日として行われていたものだそうです。昔からショウブやこいのぼりと五月人形を飾り、ちまきや柏餅などを食べる風習がありました。最近ではあまり見かけなくなりました。
端午の節句の由来は、徳川幕府が5月5日を端午の節句と定めたことに始まります。将軍家では、男子が誕生すると、玄関に「馬印」や「のぼり」で祝う風習があり、この風習が武士や庶民にも受け継がれていきました。やがて「こいのぼり」や「5月人形」「兜」を飾る風習へと変化していったのだそう。
まちゃママに伺うとこの「大鎧 三郎座」は40年前に長男誕生に際して、奈良の実家から送られたそうで、かつては、嫁ぎ先の家に女子が生まれるとひな人形を、男子が生まれると5月人形を送る風習があったといいます。振り子の虎も親戚から送られたもので、虎は「一日にして千里を往復す」とのいわれがあり、強靭な生命力であらゆる厄災を振り払い、その家に隆盛を導くといわれています。
さて、ここに来たら食べなくてはと注文した二十四節気「穀雨」と題された5月4日までの35品目の彩ランチは、季節の野菜盛として、スナップエンドウと筍のペペロンチーノや春キャベツとわかめの塩昆布和え筍姫皮のせ、筍の木の芽和えなど地元樫原産の良質の筍がふんだんに使われていて美味しい、シャキシャキ食感を存分に味わうことが出来ました。
西山地域には、旬の筍料理を食べられる店がたくさんあります。「京たけのこ」の収穫はピークをちょっと越えた様ですので、お早めにどうぞ!
「まちやカフェ Cafe Charmy Chat(ちゃーみーちゃっと)」(外部リンク)京都市西京区樫原下ノ町12 075(382)0560