9月10日にiPhone発表イベント「By Innovation Only」開催
Appleは報道関係者向けに、スペシャルイベントの招待状を発送しました。例年開催されるiPhone発表イベントになると見られております。
米国時間9月10日午前10時(米国太平洋夏時間、日本時間では9月11日午前2時)に、本社がある米国カリフォルニア州クパティーノ市にあるApple Park内「Steve Jobs Theater」を開催すると記されています。
毎回のスペシャルイベントには1行のメッセージがついていますが、今回は「By Innovation Only」(イノベーションのみ(によって))と付けられていました。
これまでのところ、新型iPhoneと新型Apple Watchが発表されると見られていますが、様々な予測やモックアップも明らかになっています。Bloombergなどが伝えている情報も総合すると、次のような内容になる、と考えられています。
- 新型iPhoneの名前は「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」になりそう
- 上位モデルにはこれまでの広角、望遠に加えて超広角カメラが搭載され、新たな撮影機能も追加される
- 5G対応は見送り
- iPhone XR後継モデルには新色が追加される
- Apple Watchには新しいセラミックなどのケース素材も登場
- Apple Watchの有機ELディスプレイのサプライヤーに、、日本のジャパンディスプレイ
その上で、iPhoneの価格設定に注目が集まりますが、iPhone XRの749ドル、iPhone XSの999ドル、iPhone XS Maxの1099ドルという価格設定を無闇にいじらないのではないか、と思います。というのも、Apple Storeでの下取り強化に手応えを感じているAppleからすると、この価格で販売施策をしっかり取り組めば良い、と考えそうだからです。
ただ、新興国からすれば、やはりiPhone 7が449ドルに下がっていても「高すぎる」価格設定であることは間違いなく、そこにどう取り組むのか、考えておく必要があるのではないでしょうか。
これらの他にも、AirPodsの高音質版となるヘッドフォンや、TileのようなBluetoothを用いたなくしものトラッカーのようなデバイス、これらを拡張現実(AR)と統合したソフトウェアなど、iPhoneよりもその周辺のデバイスやソフトウェアにフォーカスが集まるかもしれません。
それにしても、「イノベーション」という言葉はAppleが兼ねてから使っているキーワードではありますが、上記の既存の流れを踏襲するにとどまるなら、ちょっと言葉負けしているようにも感じます。
それは、今回のテーマから外れる可能性もあるiPad Proの新モデルやMacBook Proの新サイズなどを含めても、同じことです。
今年のiPhoneを含め、ハイエンドスマートフォンは厳しい戦いを強いられることになることを考えると、AppleがSteve Jobs Theaterのイベントで、どんな隠し球を持っているのか、期待したいところです。