ツインズが大物遊撃手を手に入れることができたのは、ヤンキースのおかげ!?
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FAの遊撃手、カルロス・コレイアがミネソタ・ツインズと契約、と報じられると、ツイッターには、ヤンキースのファンによる嘆きの声が飛び交った。
その数日前に、ヤンキースは、捕手のゲリー・サンチェスと内野手のジオ・アーシェラをツインズへ放出し、三塁手のジョシュ・ドーナルソン、遊撃手のアイザイア・カイナー-ファレファ、捕手のベン・ロートベットを獲得した(「釣り合いのとれたトレード!? ヤンキースが獲得した3人も、放出した2人も、昨年の本塁打は合計37本」)。
同じ遊撃手のコレイアとカイナー-ファレファを比べて、コレイアのほうがよかった、と嘆いているわけではない。もちろん、そういう声もなくはないが、そんな単純な話ではない。
ドーナルソンは、4年9200万ドルの契約2年目を終えたところだ。2022~23年の年俸2100万ドルずつに、2024年の球団オプション(1600万ドル)を破棄する際の解約金800万ドルを合わせると、残りの金額は5000万ドルとなる。
この5000万ドルを支払う必要がなくなったことで、ツインズは予算に余裕ができ、コレイアに3年1億530万ドルの契約を提示することができた、と見ることもできる。ドーナルソン(と残り5000万ドル)の移籍がなければ、コレイアを迎え入れたのはツインズではなく、ヤンキースだったのではないか、というのが嘆きの理由だ。
ツインズは、ヤンキースとトレードを行う前日に、カイナー-ファレファをテキサス・レンジャーズから獲得した。捕手のミッチ・ガーバーを放出し、カイナー-ファレファとマイナーリーガーの投手、ロニー・ヘンリケスを手に入れた。もしかすると、ツインズが立て続けに成立させた2件のトレードは、それだけが目的ではないだろうが、コレイアと契約するためだったのかもしれない。
なお、ヤンキースが一塁手を手に入れた経緯については、こちらで書いた。