トラウト、大谷、ウォルシュ。サイクル・ヒットの達成者を3人擁するのは、エンジェルスだけ!?
6月11日、ジャレッド・ウォルシュ(ロサンゼルス・エンジェルス)は、サイクル・ヒットを達成した。
最初の打席で三振を喫した後、シングル(単打)、ダブル(二塁打)、ホームラン(本塁打)、トリプル(三塁打)の順に、4種類すべてのヒットを打った。最後の三塁打は、センターのハリル・リー(ニューヨーク・メッツ)が前方にダイブし、打球がそれをすり抜けなければ、ウォルシュは一塁か二塁で止まっていただろう。ウォルシュの三塁打は、今シーズン初、通算5本目。ちなみに、ホームランは通算50本目だ。
エンジェルスでは、8人が計9度、サイクル・ヒットを達成している。最初の2度はジム・フレゴシ(1964年7月28日、1968年5月20日)。直近の3度は、マイク・トラウト(2013年5月21日)と大谷翔平(2019年6月13日)、そして、ウォルシュだ。
現在、サイクル・ヒットの達成者を3人以上擁しているチームは、エンジェルスだけではない。ロサンゼルス・ドジャースもそうだ。こちらは、フレディ・フリーマン、トレイ・ターナー、コディ・ベリンジャー、ムーキー・ベッツの4人。エンジェルスよりも1人多い。しかも、フリーマンは2度、ターナーは3度達成している。
もっとも、この4人のうち、ドジャースで記録したのは、ベリンジャー(2017年7月15日)だけ。フリーマンはアトランタ・ブレーブス時代(2016年6月15日、2021年8月18日)、ターナーはワシントン・ナショナルズ時代(2017年4月25日、2019年7月23日、2021年6月30日)、ベッツはボストン・レッドソックス時代(2018年8月9日)だ。
エンジェルスとドジャースは、6月14日~15日と7月15日~16日に対戦する。サイクル・ヒットの競演になるかどうかはわからないが――可能性としては、そうならないほうが高い――両チーム合わせて7人の達成者は、いずれもレギュラーだ。
2人が同じ日に違う球場でサイクル・ヒットを達成したことはあるが、同じ試合で2人以上はない。ただ、マイナーリーグでは前例がある。それらについては、前にこちらで書いた。
◆「サイクル&サイクル。チームメイトの2人が同じ試合でサイクル安打」
また、大谷とジェイク・バウアーズ(当時クリーブランド・インディアンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)のサイクル・ヒットは、2日連続だった。