親が無理をしないことが子どもにとっての最高のプレゼント
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。
そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。
今回は私のモットーである「無理しない育児」についてシェアしたいお話についてまとめてみたいと思います。
親がラクであること、無理しないことの大切さ
私は今、5歳の娘、2歳の息子と、1歳になったばかりの息子がいる3人の母です。
私の育児が始まったのは、5歳の娘が生まれた時なので、今5年半ぐらいが経過したところです。
そしてその娘が生まれた5年ちょっと前というのは、私が2回目のうつ病の闘病をしていた頃と重なっているんですね。
娘の妊娠中から産後にかけて、通院治療をしながら闘病していました。
そのうつ病を治療していく過程で、休むことの大切さとか、無理しないことの大切さ、頑張りすぎないことの大切さっていうのを、少しずつ実感しながら、ちょっとずつちょっとずつ、回復していきました。
うつ病が完全に治ったと思えない中での育児スタート
育児が始まった時も「育児を頑張ろう!」という意気込みではなく「無理しないでいこう」みたいな思いが1番強かったんです。
最初は具体的な行動指針があるわけではないので、ただ「無理しないでいこう」という、ざっくりとした方針で始まった育児でした。
でもだんだんと月日を重ねるにつれて、自分の中で「こういう時はこうする」というような行動指針みたいなものが定まっていって、5年ぐらいが経過したところです。
1人で頑張りすぎないために
その行動指針というのは具体的には「あまり正しいことを求めすぎないようにする」「完璧にやろうとしないこと」「理想を掲げすぎないこと」等で、自分が100パーセント頑張らないと続いていかないようなことは、仕組みとして取り入れないということもするようになりました。
それをどうしてもやらないといけなければ、どうにか負担を軽減するようなことを考えていくようにしました。
また、頼れる時は身内に頼ることも大切にしています。ただ、身内が近くにいるわけではないので、産後ヘルパーさんであったりとか、誰か周りの人に頼ることもしてきました。
そして、人に頼れない時は、便利なものに頼っています。例えば、便利家電などです。
また、惣菜や、テレビなどのデジタルツールもその1つで、うまい具合に生活に取り入れて、自分1人で、マンパワーで頑張らないということも大切にしてきたかなという風に思います。
そうして日々を重ねてきたことによって、自分の心にもすごく余裕があるような生活が送れるようになりました。
それに加えて、気づいた時にはうつ病も完治していましたし、今はすごく穏やかな気持ちで日々を過ごせるようになってきたように感じています。
育児全般の幸せ度について
育児全般を考えてみた時に、もちろんその瞬間瞬間でいえば「大変だな〜」って思う時や、イラってするタイミングはあります。
全くないっていうことは多分この先もあり得ないと思うんです。
でもそれが、「ずっとイライラしてる」「ずっと怒ってる」「ずっと大変」と、そんな比率ではなく、大変なこともあるし、イライラする時だってあるし、うまくいかないこともあるけれど、でも大部分の時間は「すごく幸せ」「楽しい」と思える時間が多いんですね。
それで育児は総じて言うと「幸せで尊いもので、楽しい!」と感じています。
さらに、育児が始まった5年ちょっと前に比べると、今の方がすごく幸せ度が上がっているような気がします。
年々楽しいなとか、幸せだなっていう風に思えるようになってきているのですが、それは多分、私のメンタルの安定感と比例しているのだと思います。
特に育児が始まったばっかりの5年前というのは、うつ病の治療中ということもあってメンタルの安定感で言うと、1番下のどん底。
メンタル疾患の病気の状態から始まって、ちょっとずつ、ちょっとずつ、一進一退を繰り返しながら、グラフで言うと波状に右肩上がりになってきたような感じがしています。
そして、やはり無理しないこと等を大切にしてきたことによって、自分の心に余裕が出て、育児って楽しいなって思えるような気持ちになっているんだろうと思います。
私はこれからも引き続き、第1のモットーには無理しないっていうことを掲げてやっていきたいと思います。
親が楽であること、無理をしないことが子どもにとって最高のプレゼント
この話心理カウンセラーの野口嘉則さんがおっしゃっている話です。
野口嘉則さんは、「鏡の法則」という著書がベストセラーになっている方で、心理カウンセラーとして20年以上のキャリアを持っていらっしゃる方です。
野口さんは、「親が楽であることが子どもにとって最高のプレゼントだ」っておっしゃっています。
これを知った時、私はすごく素敵な表現だなと思いました。つまり子ども自身も、自分を育てるその子育てにおいて、親に苦しんでほしいとは思っていないということですよね。
子どものためにあれこれしてあげたくなるのが親心ですが、「子どものために」と思いすぎて親が苦しくなるぐらいなら、もっと楽してほしいということです。
また野口さんは、こんな風にもおっしゃっています。「子どもの心が最も欲していることがあるとすれば、家庭がリラックスできたり、安らげる場所であること、そして、安心できる安全な場所であること」とおっしゃっていて、そうであれば子どもの心は勝手にすくすくと育つと言われているんですね。
そのように家庭がリラックスできる場所であるために、必要な条件として、 親の心に余裕があることと、親が心理的に安定していることを挙げられています。
それが子どもにとっては何よりの恩恵で、親が子どもにしてあげられる贈り物、プレゼント。親自身が、自分の心に余裕を持って生活していることが大切だということです。
そして余裕を持つためにはどうすればいいかというと、「親が無理をしないこと」だそうです。
これにはもう本当に超絶共感で、私の実体験としてもそう思いますし、私自身も子育て支援に携わってきて、たくさんのママさんとお話している中でも、本当にそう思います。
また親が無理をしないことに加えて、親がちゃんと手抜きができること、助けを求めることができること、不完全な自分でも良しとすることも、大切なこととして挙げられていました。
そうやって親自身が無理をしないっていうことをしっかりと身につけていけると、親の心に余裕が出てきて、心理的に安定していくそうなんですね。そうすると、家庭がリラックスして安らげる場所になるんですよね。
無理して頑張っていると親も余裕がなくなって、心が不安定になっていきますよね。
ちょっとしたことでイライラしてしまったりとか、自分が穏やかな気持ちで余裕を持っていれば、そんなに怒るようなことじゃなかったのにっていうことって、私自身も含めて誰しも経験があるんじゃないかなって思います。
しかし、野口さんもおっしゃっているように、子どもが本当に望んでいることは、お父さん、お母さん、 パパ、ママが心に余裕を持って、家で平和な笑顔を見せてくれることなんですよね。これ以上、子どもが望んでることはないっていう風におっしゃっていました。
そのため、親としては無理をしないこと。それが子どもへの最高のプレゼントになるんですね。
この話はYouTubeでも聞けますので、ぜひ野口さんのお言葉で、みなさんも聞いてみてくださいね。
ここまでのお話と合わせて3つほど、「子育てをするうえで知っておきたい大切なこと」として紹介して、お話をしてくださっています。
人間みんな不完全な存在
私はこの話を聞いてすごく心が楽になりましたし、親である自分自身も不完全で、子どもも不完全、人間みんな不完全な存在なので、まずはそんな不完全な自分を受け入れて、完璧な親であろうとしないということも、とても大切だと思います。
不完全な子どもという存在を正していったり、自分が望む理想のように振る舞ってもらうことを求めたりするのは、子ども自身にとってきついものになります。
それに、親にとってもあんまりいいことがないですよね。求めるとイライラするもんだなと思います。 あまり理想とか正しさを求めずに、育児ができるといいと思いました。
ただ、現実の育児で考えると、特に「人と生きていく」ということを考えた時には、自分勝手だけでは生きてはいけません。そのため、人と共存するために、社会性という意味で、 望ましい振る舞いを教えて、伝えていかないといけない部分はあります。
そのため、求めないことと、教えていきたいこととのバランスというのは、ずっと探っていく必要はあると思います。
でもそうやって、子どもとの関わりの中で、ちょっとでも「まあいいか」と思えたり、 自分なりに手を抜けたりするポイントがあるだけでも、ラクさが変わってきます。
ですからこれからも心の中に、「無理はしないでいこう」っていう気持ちはすごく持ち続けたいと思います。
そしてこの記事を読んでくださっているみなさんとは「無理せずいこう」を合言葉にして育児を楽しんでいけたら嬉しいです。
やっぱり育児は何年も何年も続いていくことなので、苦しいよりは楽しいものにしていきたいですもんね。
そういうわけで、これからも無理せずやっていきましょう!
「無理しない育児」をモットーに!
今回は無理しない育児についてのお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
育児は何年も何年も続いていくことですし、仕事と違って転職や退職ができるようなものでもないので、やはり持続可能な形で無理せず続けていくことがすごく大事ですよね。
そのため「いつかラクになる時が来るはず」というよりは、「今をラクにしていく」という考えがすごく大事だと思います。
私もやはり1人目に比べると3人目の方が手抜き度が上がっていて、 1人目の産後の苦しさと、3人目の産後の苦しさっていうのを比べた時に、自分のメンタルの安定感も相まって、 3人目の方が全然苦しさがなかったように感じています。
「産後の新生児の時期だから、寝れないのは当たり前だ」と思って我慢するのではなく絶対に寝た方がいいので、寝るためにはどういう風に仕組みを作っていくか、誰に協力してもらって、どんな風にして、どう頑張らないかみたいなことを探っていくのが大切です。
そのように、いま工夫できることをやっていくのも、育児をラクにしていくために大切な視点だと思います。
そのために私も子育て支援に携わる時は、みなさんの背景や事情を聞きながら、少しでもラクに楽しく育児をしていく方法を探っていきたいと改めて思いました。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!