濃厚な栗あんのどら焼きは日本橋限定!小布施堂さんの「くらかけ」はもっちり食感好きにはたまらない希少品
皆さんの周りに、「限定品」はございますか?長年贔屓にしている街の和菓子屋さんのお菓子、大手食品メーカーのローカル限定品など、探してみると意外と多いかと思います。身近にあればあるほど気づかないことも。
さて、私は和菓子売り場を含むデパ地下や催事会場を散策しながら、季節の移り変わりや食材の組み合わせを知るということが好きなのですが(小さい頃は母親に連れていかれるのがあんなに嫌だったのに)、何気なく通りがかったり、SNSで情報を得て知ることができる存在に気付くことがあります。
秋のみならず、一年を通してモンブランやバターケーキなどの洋菓子、そして上生菓子や羊羹などの和菓子において地元で収穫された栗をメインにお菓子を作っていらっしゃる「小布施堂」さん。その小布施堂さんには、なんと東京都内の日本橋三越本店の店舗でしか購入することのできない商品があるのです!
今回は小布施堂さんの日本橋三越本店限定「くらかけ」をご紹介。
くらかけ、という名前の由来は明らかにされておりませんが、おそらく乗馬の際にまたがる「鞍掛け」からきているのではないかと推量。一枚の楕円形の皮をパタンと閉じた小銭入れサイズのどら焼きは、耳がぴたっと閉じていて何となく薄いような…この物足りなさを払拭する理由はまた後程。
卵の風味よりもはちみつや水飴、味醂などのこっくりとした口当たりと香ばしさ引き立つ皮はもちもち!半分に割った際にやや抵抗感を感じる感覚、伝わるでしょうか。
中心には慎ましやかに佇む自然な色味の栗餡。そのおかげといいますが、皮そのものも味わうことができます。
さて、こちらの栗餡を一言で表現するならば「濃密」。
頬の内側がきゅうっと引き締まるほど濃厚な栗のふくよかさ、甘味、旨味、そして鬼皮をもかんじられる香ばしさ。いずれも自然でありながら力強く、なぜこの量なのかというのも納得です。そしてどら焼きの皮もふわふわとしている通常タイプのものではどちらかの存在が浮いてしまう。なるほど、だからこそのもっちりとした生地なのですね。
こちらの皮にはこちらの餡ありき、この組み合わせでした成り立たないという学びを得ました。
くらかけはお取り寄せもしておらず、日本橋三越本店に足を運ばなくては買うことのできない限定品。
もしお出かけやご旅行でいらした際には、日本橋のお土産として限定品という小話と共にお持ち帰りいただくのも面白いかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<小布施堂・日本橋三越本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区日本橋室町1-4-1 地下1階
03-3241-3311
10時~19時30分