【姫路市】人を超えた!? ロボットがそうめんを調理する。自家製オリーブオイルやラー油で味変も堪能
ロボットがそうめんを作ってくれる。すごい時代がやってきた! 姫路駅から北へ徒歩約6分の場所に7月「ROBO DINING 手延べの掟」がオープンしました。外観前には木箱がディスプレイされ、北側からは機械が見えます。入ると、薬味を運ぶロボットがウロウロしていました。
自分好みのそうめんが仕上がる
構想5年、そうめんとロボット――。
オーナーで料理研究家の伊藤寿さんは、創業74年のイトデン エンジニアリング(姫路市西庄)代表。同社は省力化装置やロボット搬送装置の設計製作などを手がけています。「以前からテクノロジーを活用して食分野の可能性を広げていく『フードテック』を考えていました。そうめんのお店にしたのは、播磨地域の名産品なのに姫路で専門店がなかったから」とのこと。「単なる省人化ではなく、『人が作るよりおいしく』」を目指しました。
オーダーはもちろんタブレット。
そうめんは播州 揖保乃糸と香川県小豆島の島の光の2種です。種類のほか、赤帯や黒帯、分量、かたさが選べて、お好みのものに。
オーダーするとロボットに信号が送られて調理が始まります。
計量、湯に投入して茹でる、締めながら洗浄、水を切る。一連の流れに無駄はない。
特に洗浄は超音波とマイクロジェットの2通りで、コシがありながら滑らかなのど越しに仕上げられます。
ロボットが調理した、そうめんが千姫のもとへ。
初めて食べる島の光。コシが強く、島の特産品ごま油でコーティングしているからか、そうめんにしてはパンチがある。ロボットの職人技も相まって、そうめんの多面性を感じました。
味の変化を堪能するには、自家製のオリーブオイルとちりめんラー油を。
めんつゆにオリーブオイルを入れると、まろやか!
そして、千姫が究極の味変だと感じたコンビ。
「豆乳坦々つゆ」(150円)にちりめんラー油を調味スプーンで一すくい。めんがそれぞれの刺激を受けて、味わいに広がりをもたらします。
トッピングは迷いに迷う約30種ほど。その中の一つ「とろ節」(350円)は極薄状態のかつお節。30~40ミクロンが限界とされてきたのを同店にある機械では8ミクロンの薄さに。
かつお節が口の中でとろける驚きを。
トッピングには「ぴりはりま実山椒」「桃色吐息豚しゃぶ」、秋からは「網干トマト」といった地元の食材や冷凍せずに届けられる和歌山県産「釜揚げシラス」も。伊藤さんら3人のバイヤーが探し求めたものです。
そうめんの未来を変える創麺メニュー
ほかに、幻といわれる数量限定の小豆島産「生素麺」や、ランチにはご飯ものとそうめんのセットメニュー(880円~)もあります。
天ぷらの注文は「えび」1匹、「さつまいも」1個という単位がありがたい。食べたいなと思っても多すぎるとあきらめてしまうときがあるから。
60席。テーブル席と「そうめん集中席」と呼ばれる1人席を完備。
昼夜通して力を入れているのが「創作素麺」です。「アボガドクリーミー創麺」「掟オリジナルカレー煮麺」といったメニュー。
千姫は「上海蟹味噌創麺」。
半生麺と蟹味噌が絡んで、コクがある。パスタに近いような。“シン・そうめん”だ。
伊藤さんは「そうめんの生産者は高齢化しています。若年層に向けた新しい食べ方を提案し、若い世代の担い手が増えれば」との願いも込めています。「創麺メニュー」は今後、さらに充実していく予定。
同店の登場で、そうめんの歴史が変わっていくかもしれません。
ROBO DINING 手延べの掟
住所:兵庫県姫路市呉服町25
電話番号:079-280-8338
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~21:00
定休日:月曜