菊池雄星の登板試合でアストロズは4勝0敗。夏のトレードで移籍した他の先発投手は…
8月19日、菊池雄星(ヒューストン・アストロズ)は、2対2の6回表、2死一塁となったところでマウンドを降りた。代わったテイラー・スコットが代打の吉田正尚(ボストン・レッドソックス)にホームランを打たれたものの、アストロズは、その裏と8回裏に1点ずつを挙げて追いつき、9回裏にヤイナー・ディアズのホームランでサヨナラ勝ちを収めた。
アストロズは、ア・リーグ西地区の首位に立っている。この日、地区2位のシアトル・マリナーズが敗れ、その差は5.0ゲームに広がった。ちなみに、アストロズの勝率.548は、ワイルドカード・レースのトップ3――ポストシーズン進出圏内の3チーム――を下回っている。地区優勝を逃すと、ポストシーズンに進めない可能性もある。
7月29日にトロント・ブルージェイズから移籍後、菊池は、この日が4登板目。いずれも、6回途中まで投げ、3失点以下と自責点2以下にとどめている。アストロズは、菊池が登板した4試合とも、白星を挙げている。
まだ、サンプル数は少ないものの、スタットキャストのデータを見ると、移籍後は、スライダーが増え、その分、4シームとカーブが減っている。
7月のトレードで移籍し、そこから先発3登板以上の投手は、菊池を含めて11人いる。彼らが移籍後に登板した試合のチームの勝敗、自身の勝敗、防御率は、以下のとおり。
ボルティモア・オリオールズが獲得した2人、ザック・エフリンとトレバー・ロジャースは、ここまで、対照的な結果になっている。
ピッツバーグ・パイレーツからサンディエゴ・パドレスへ移ったマーティン・ペレスは、移籍前の防御率が11人のなかで高く、16登板で5.20を記録していた。移籍後は、カーブとチェンジアップの割合が増えている。
なお、アストロズのローテーションには、今のところ、フランバー・バルデス、ロネル・ブランコ、菊池、ハンター・ブラウン、スペンサー・アリゲッティの5人が並んでいる。ジ・アスレティックのチャンドラー・ロームらによると、ジョー・エスパーダ監督は、8月21日の試合でジャスティン・バーランダーが投げる、と語っているという。
バーランダーは、首を痛め、6月中旬から故障者リストに入っている。大ベテランの復帰に伴い、6人のローテーションとするのか、アリゲッティとバーランダーを入れ替えるのかは、まだわからない。
【追記:8/21】
8月20日、ボルティモア・オリオールズは、17日まで遡り、エフリンを故障者リストに入れた。肩を痛めているという。