【京都市西京区】紫式部の氏神様大原野神社で節分祭 甘酒やできたて立春大吉豆腐のお振る舞いが大人気!
吉高由里子さん主演の2024年大河ドラマ「光る君へ」の主人公紫式部が氏神と崇め、中宮彰子の行啓の際に藤原道長とともにお供したとされる神社が「大原野神社」です。藤原一族の氏神様でもあり、境内には、奈良の「猿沢の池」を模したとされる「鯉沢の池」もあり、神の使いとして、狛犬ならぬ狛鹿や手水鉢にも鹿の像がみられます。
その紫式部がこよなく愛した大原野神社でも、毎年、暦の上では春の始まりである立春の前日にあたる2024年2月3日に「節分祭」が開催されました。節分は春夏秋冬の各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで「季節を分ける」ことを意味しています。
なかでも春は一年の始まりされ、特に大切にされており、冬と春との季節の分かれ目に邪気を払い、無病息災を祈願します。午前9時から始まった節分祭では、古札のお焚き上げが行われ、ハズレなしの福引の付いた福豆や甘酒のお振る舞いもありました。
古来より節分には、歳の数だけ豆を食べ、その年の幸福を祈るとされています。豆を食べるのには訳があって、霊力を持つとされる豆をまくことで邪気を祓い、その豆を食べることで病気や災いをはねのけるパワーを授かるのだとか。訪れた親子連れなどが、境内で記念撮影などをしてゆったりと過ごしていました。
毎年好評なのが、大原野の豆腐工房うえ田による「立春大吉豆腐」のお振る舞いです。この日も行列ができる大人気でした。豆腐工房うえ田は、厳選した国産大豆と天然にがりを用いたこだわりの豆腐と油揚げを作る人気の豆腐店です。立春大吉豆腐は大原野神社のご祈祷済の大豆で作られた、開運厄除けの縁起物。地域貢献をと4年前からうえ田によって、無料で振舞われています。
古来より白い豆腐には、邪気を追い払うほどの霊力が宿ると伝えられています。立春の時期に食べる豆腐は幸福を呼び込むと伝えられています。筆者もいただきましたが、小樽から出したばかりのできたての豆腐がこんなにも美味しいとは! 立春大吉豆腐は、2月4日まで直売所(大原野直売所、御所南店、高槻阪急スクエア)でも販売されます。
鬼やらいや神楽といった華やかさはありませんが、地元の人たちに優しく包まれた素敵な祭りでした。2024年は「光る君へ」の聖地巡りで賑わいそうな大原野神社へぜひお立ち寄りください!
大原野神社(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1152 075-331-0014