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11月最終日に新潟・長岡でまさかの雪 #専門家のまとめ

斎藤秀俊水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授
夕方クルマに積もった雪。道路には融雪パイプの水が(11月30日長岡にて筆者撮影)

 本日、夕方から本格的な積雪になった新潟県長岡市。つい先日までクルマのクーラーを入れるくらい暑い日もあったのに、まさかの11月の降雪です。いつもなら12月中旬くらいに初積雪を迎えるのにどうなっているのでしょう。流石の雪国の人でも11月なので、まだまだスリップ交通事故やら用水路への転落事故やら、そういった事故に対する心構えが不十分なのです。すでに雪の降り始めた北海道などのニュースを例に、急きょ注意すべきことをまとめてみましょう。(12月1日追記)

▼スリップ事故が多発 すでに北海道はシーズン・イン

▼雪で視界が悪くなって・・・事故 冬の定番

▼おとなり福島県猪苗代町では、平年の10倍以上の積雪

▼朝の天気予報では、雪の予報はなかった気がする

▼凍結路面で滑ってクルマごと川に落ちた

 朝から「雪だっ!」と身構えていればいいのですが、雪の心配もせずに帰りの時間を迎えると思わぬスリップ事故に。忘年会で遅い帰宅の歩いての帰り道で、道の横の用水路に滑って落ちて、冷水で凍死する例も。まさかの雪の中、普通の靴で歩いていたりするからです。もう降雪となったのですから、気持ちは雪モードに切り替えて、降り始めのシーズンを事故なく安全に過ごしたいものです。

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

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