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昨年30本以上のホームランを打ち、今シーズンの1本目がまだの選手は…。大谷翔平は8試合目に2本

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、T.ヘルナンデス、V.ゲレーロ、M.シミエン Apr 8, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月15日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2本のホームランを打った。開幕から前日まで、大谷は7試合に出場し、ホームランが出ていなかった。

 昨シーズン、30本以上のホームランを打った選手は、48本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、46本の大谷をはじめ、43人を数える。そのうち、35本のカイル・シーガーは引退した(「今年は自己最多の「35本塁打&101打点」ながら34歳で引退。弟は10年3億2500万ドルの新契約」)。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、弟のコリー・シーガーと契約を交わしたテキサス・レンジャーズは、兄のカイルに引退撤回を持ちかけ、断られたという。また、ナ・リーグの本塁打王、42本のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、開幕から故障者リストに入っている。今シーズンの初出場は、早くても6月以降になりそうだ。

 あとの41人は、いずれも今シーズンの試合に出場している。そのうちの10人は、今シーズン最初のホームランが出ていない。昨シーズンのホームランが多い順に、45本のマーカス・シミエン(レンジャーズ)、38本のアダム・デュボール(アトランタ・ブレーブス)とジョーイ・ギャロ(ニューヨーク・ヤンキース)、36本のジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)、33本のマイク・ズニーノ(タンパベイ・レイズ)、31本のフレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)とポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)とハンター・レンフロー(ミルウォーキー・ブルワーズ)、30本のホゼ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)とフランミル・レイエス(クリーブランド・ガーディアンズ)がそうだ。

 もっとも、シーズンはまだ始まったばかり。なかでも、ズニーノの出場は5試合に過ぎず、デュボールはホームランこそないものの、9試合で6打点を挙げている。

 昨シーズン、出場9試合目以降に最初のホームランを打ち、シーズン全体で30本以上を記録した選手は、7人を数える。なかでも、33本のホルヘ・ポランコ(ミネソタ・ツインズ)とオースティン・ライリー(ブレーブス)のシーズン初本塁打は、それぞれ、22試合目、18試合目と遅かった。39本のブランドン・ラウ(レイズ)も、12試合目だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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