東京・麻布台ヒルズにオープンした「森ビル デジタルアート ミュージアム：エプソン チームラボボーダレス」。50を超える光と映像の作品は、まさに感動の連続。スマホやパソコンで見るだけでなく、ぜひその中へ飛び込んでみてください！

≪訪れた人だけが体験できる驚きの世界≫

エントランスの文字にも仕掛けが！壁や天井に書かれた「teamLab★Borderless」の文字を、指定の場所からカメラやスマートフォンで撮影すると、3D画面のように浮き出て見えます。モニターを見たとたん驚きの声を上げる人もいて、驚異の映像世界がもう始まっているんです！

エントランスを入ってすぐの広大なスペースでは、光の滝が降り注ぎ、花が咲き森が現れ、時にはカラスたちが飛び抜けて行くスケールの大きな作品を見られます。岩の上に登って壁際に立つと滝が分かれ、床にいる人の足元でも流れが変わります。自分たちがいることで、リアルタイムで変化が起きる。そんな作品を数多く用意しています。

違う季節の花々が同時に咲くカラフルな世界。つぼみから花が咲き、散っていくを繰り返していて、花に触れたり踏んだりしても散ってしまうなど、リアルタイムのデジタル映像で自然を再現しています。

展示室で作品を見ていたり、通路を歩いていると、カラスが飛びぬけていくことも。他にも蝶の群れがやって行ったり、花々がフワフワと浮かんでいたり。壁や空間に縛られず、様々なシーンで出会います。

光のトンネルでは、無数のサーチライトによって巨大な光の彫刻が生まれ、押し寄せ、広がって、見る人たちを呑みこんでいきます。我を忘れて魅入ってしまいました。

無限に広がっているように感じられる小さな宇宙のような空間には無数のレールが組まれ、光る球体 “ぷるんぷるんの光” が走ります。球体は自立して動いていて、停まったり転がったりを繰り返していました。

通路で何度も出会うのは、ウサギやカエル、牛車を押すオジサンたちの行列。異世界に迷い込んだような、シュールでユーモラスな行列は、どこか特異な雰囲気です。彼らに触ると、振り向いたりもします。

光る球体に埋め尽くされた部屋《Bubble Universe》。球体自体が発光していて、実体のある光、シャボン玉のような大きくて強い光、ぷるんぷるんの光、周辺の環境によって生み出される光の4種類の異なる光で構成。人が近づくと色が変わり、その周囲に連鎖していく、群生生物のような球体です。

ゴツゴツと不定形で広い空間には、ゆらめき変化する様々な画像が流れ、魚の群れやカラスたちが出入りしています。そこに立っていると、自分が浮遊しているような感覚になる不思議な場所でした。

≪自分が描いた魚が泳ぐ海「スケッチオーシャン」≫

来場者が描いたカラフルで可愛らしい魚たちが泳ぐ部屋《スケッチオーシャン》。魚たちは触れられると逃げるほか、海底の巾着袋に触ると中から餌が飛び出し、魚たちが集まります。中でも、マグロは世界の他の場所で行われているチームラボの展覧会へも泳ぎに行くんですよ。

隣の部屋にはマグロやクラゲ、イカやサメなど8種類の魚の輪郭を記した紙が用意され、クレヨンで塗り絵ができます。魚の身体には文字やメッセージを描くことも可能。そのスケッチをスキャンすると、“自分の作品” がすぐに泳ぎはじめます。描いたイラストで、有料でTシャツやバッグなどのグッズ作成もできます。

≪驚きの連続！カフェタイム≫

お茶の新しい可能性を追及する茶葉ブランド「EN TEA」とコラボした有料のカフェ「EN TEA HOUSE」は、必ず立ち寄りたいスポットです。お茶の表面に花が咲いたり、アイスクリームから木が伸びたり、魔法のような映像美を楽しめます。

運ばれたお茶には季節の花が咲き、カップの位置を変えたり、手に取って動かしたりすると、花びらが舞ったり、新たな花が生まれたりと、お茶がある限り永遠に変化し続けます。そのうえ焙煎されたお茶は香ばしく、レモングラスの香りも華やか。ミルクの甘みとともに楽しめました。

数量限定の玉緑茶のアイスクリームは、「Mr.CHEESECAKE」を手掛けた田村浩二シェフの監修で、蒸し製玉緑茶製法の玉緑茶から作られ、濃厚で芳醇な抹茶の味。さらにアイスクリームからは、どんどんお茶の木が伸びて葉をつける、驚きのアートも楽しめます。