【大野市】約3000体のひな人形が並ぶ姿は圧巻です!「春を彩るひな祭り」が開催中。
第12回「春を彩る越前おおのひな祭り」が始まりました。イベントは2011年から毎年行われており、「平成大野屋 平蔵(ひらぐら)」・「はいから茶屋」・道の駅「越前おおの荒島の郷」の三か所で1月27日~3月10日まで開催しています。
今年の目玉は道の駅で展示されるNHK大河ドラマ「光る君へ」の紫式部をテーマにしたひな人形です。衣装には「有職(ゆうそく)模様」が用いられています。素敵なおひな様ですので、ぜひ会場に足を運んでお確かめください。
このほか開催場所ごとのおひな様にどんな違いがあるのか、また各会場の魅力についてもお伝えします。
平成大野屋 平蔵
ドアを開けて一歩中に入ると、目の前に広がるのは20段のひな壇に並ぶおひな様。その景色は圧巻のひと言に尽きます……。ひな壇の大きさは、幅約7メートル・高さ約4メートルです。スタッフの方が3日間かけ、約1000体のひな人形を並べました。
このイベントは大野市人形のやまだ(外部リンク)の方が中心となり、「子どもが成長して飾られなくなったひな人形を活用できないか」との思いから始まりました。毎年開催するたびに要らなくなったひな人形を募集したところ、口コミで広まり県内外から集まりこれだけの規模になったのだとか。
人形には魂が宿ると言われますが……厳粛な雰囲気の中、今にも動きだしそうな躍動感もあります。衣装の一つひとつが美しいです。筆者が子どもの頃、7段飾りのおひな様を友達に見せてもらったことがあります。設置してある部屋に入った瞬間、空気が変わり厳粛な気持ちになった事を思い出しました。ひな人形は作り手から命が吹き込まれているかのような、特別な何かを感じます。
はいから茶屋
「はいから茶屋」に展示されているのは、江戸時代のひな人形です。存在感もあり美しい。スタッフの話によると、こちらは持ち主のご厚意で借りているのだとか。
二人だけのおひな様を親王(しんのう)飾りというのですが、気品があり素晴らしいですね。段飾りとはまた違う趣があります。
道の駅「越前おおの荒島の郷」
道の駅「越前おおの荒島の郷」でも五段飾りを中心に、沢山のおひな様が展示されています。
一つひとつを見てみると、表情や着物姿に違いがあり楽しめます。実際に目の前に並ぶ姿は本当に美しく、ため息が出ました。
三人官女や五人囃子を始めとした役職の人形もいろいろなタイプがあり、可愛らしいものから大人びたものまで様々です。
こちらは御殿雛(ごてんびな)と呼ばれています。京都御所の正殿風の建物に人形を飾る方法です。スタッフの話では作りも細やかで、組み立てるのもなかなか難しいそうです。
桃の節句に子どものすこやかな成長を願って飾られるおひな様。「越前おおのひな祭り」では各会場で個性豊かなおひな様を見ることができます。ぜひこの機会に、日本文化の素晴らしさの片鱗に触れてみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
・店舗名:平成大野屋平蔵・はいから茶屋
・住所:福井県大野市元町1番2号
・Tel:平成大野屋平蔵(0779-69-9200) はいから茶屋(0779-64-4101)
・公式ホームページ(外部リンク)
・店舗名:道の駅「越前おおの荒島の郷」
・住所:〒912-0823 福井県大野市蕨生137-21-1
・Tel:0779-64-4500
・公式ホームページ(外部リンク)
【イベント情報】
第12回「春を彩る越前おおのひな祭り」
・開催期間:2024年1月27日~3月10日まで
・営業時間:10:00~16:00(期間中無休)
・入場料:大人100円・小学生以下無料(はいから茶屋は年齢関係なく入場無料)
・交通アクセス:北陸自動車道 福井北I.C.から約40分
福井I.C.から国道158号線で約45分
東海北陸自動車道 白鳥I.C.から約50分
中部縦貫自動車道 大野I.C.から約10分(道の駅「おおの荒島の郷」は荒島I.C.おりてすぐ)