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【大野市】五感でアートを感じよう!「COCONOアートプレイス」で企画展「MaMaの視展」が開催中。

Colorful SeedWebライター(大野市・勝山市)

今回は、越前大野駅から徒歩8分ほどの距離にある「COCONOアートプレイス」についてお伝えします。現在「COCONOアートプレイス」では、企画展「MaMaの視展」が2024年7月20日(土)~9月16日(月・祝)まで開催中です。筆者も子育て世代ということもあり、今回の企画展は楽しみにしていました。そこで、企画展の様子や施設の見どころなどもあわせてお伝えします。

ところで「COCONOアートプレイス」とは?

「COCONOアートプレイス」外観
「COCONOアートプレイス」外観

今回の企画展が開催されている「COCONOアートプレイス」は2018年3月にOPENしました。この場所は以前、「黒原書店」という本屋でした。また、昔は紙問屋で、紙にまつわる場所だったとの経緯もあります。持ち主から建物を遺贈されたことがきっかけで、「COCONOアートプレイス」が誕生したそうです。こちらは築120年の古民家をリノベーションした建物で「オモヤ」「ハナレ」「蔵」の3つのギャラリーがあります。

「オモヤギャラリー」
「オモヤギャラリー」

「オモヤギャラリー」では1950年代に展開された「小コレクター運動」(※)の際に市民が画家を支援し、大切に守ってきた現代美術の作品が展示されています。

※「小コレクター運動」とは……

1950年代の「創造美育運動」から派生した運動です。一般市民に美術に関心を持ってもらうことと、多くの方が絵を買うことで、若く才能のある画家を支えようとするものでした。

企画展「MaMaの視展」について

今回の企画展は、「蔵ギャラリー」と「ハナレギャラリー」で開催しています。まず、「蔵ギャラリー」に展示されている作品からご紹介します。

「蔵ギャラリー」

「蔵ギャラリー」は突き当りの奥にあります
「蔵ギャラリー」は突き当りの奥にあります

「MaMaの視展」コンセプト
「MaMaの視展」コンセプト

主催者の方に伺ったところ「蔵ギャラリー」の入り口に展示されているメッセージが、企画展のコンセプトとのことです。

「MaMaの視展」内観
「MaMaの視展」内観

今回の「MaMaの視展」では、日常生活で生まれる音・子供たちの姿や動き・子供から親しまれている図書・エッセイなど……それぞれ、5人のママの視点で表現されています。

「蔵ギャラリー」に入ってすぐにあるのは、あどけない子供の声やあたたかな音。耳で音を感じつつ、展示されている動画や写真を見ていると、瞬間・瞬間の子供たちの感性が伝わってきます。

数々の絵
数々の絵

空間自体がアート
空間自体がアート

入り口からみて、左側の壁に沿うように展示されている赤ちゃんの絵は、出産後から成長していく様子が描かれています。赤ちゃんが生まれたばかりの時はラフな絵ですが、時が経つにつれ、表情や仕草などがより細かく精妙に書き込まれています。出産を終えたママは赤ちゃんのお世話だけで精一杯。赤ちゃんの成長にともない、ママの気持ちにも余裕が出て、絵にかける時間が増えはじめていくのが伝わってきます。

「ハナレギャラリー」

「ハナレギャラリー」
「ハナレギャラリー」

次に、「ハナレギャラリー」の展示品について紹介します。

「ハナレギャラリー」内の様子
「ハナレギャラリー」内の様子

「ハナレギャラリー」では、子供たちに親しまれている図書や、編集者をされている方のエッセイなどが展示されています。筆者が子供の頃に持っていた図書も置いてあり、懐かしく感じました。

「MaMaの視展」が開催された経緯

「MaMaの視展」を企画した経緯について主催者の方に伺いました。今回の企画展は、「COCONOアートプレイス」の場所を幅広い世代の方に見てもらいたいと思い、開催したとのこと。

今回は、子供にとって身近な存在である「ママ」がテーマです。「作家として活動しているママ」や「普通に働いているママ」が参加しています。そんなママたちが、さまざまな表現を持っていて……そこが面白いな、と思い展示しているそうです。

庭園にもアートの魅力が満載

天気のよい日は、庭園で遊ぶ子供もいらっしゃるとか
天気のよい日は、庭園で遊ぶ子供もいらっしゃるとか

施設の中央にある庭園は、四季折々の風景が楽しめ、ここにもアートを感じます。庭園に出て、散策することも可能です。

夏は水遊びする子供も
夏は水遊びする子供も

また、「COCONOアートプレイス」の方に伺ったところ、アートは絵や文学、言葉も表現方法のひとつであり、「絵」だけにとらわれてほしくないのだとか。身体表現も含め、ひとつの大きな芸術・文化として、皆さんに楽しんで欲しいとのことです。

今回の企画展では、「絵を描くのはハードルが高いけど、言葉だったら書ける」などでも問題ないのを感じてもらえたら……ともおっしゃっていました。

ギャラリーの様子

ギャラリーの様子
ギャラリーの様子

入り口にあるギャラリーでは、施設のオリジナルポストカードや、地元の作家さんによる作品などが販売中です。

大野市の星空認定にまつわる星グッズも!
大野市の星空認定にまつわる星グッズも!

企画展のアイテムも販売中
企画展のアイテムも販売中

休憩スペースには画家の「靉嘔」や「キムラリサブロー」の絵画が飾られています
休憩スペースには画家の「靉嘔」や「キムラリサブロー」の絵画が飾られています

ギャラリーの横には休憩スペースがあり、有料のドリンクサービスもあります。置かれている絵本は、大野市立図書館から借りているもので、定期的に入れ替えているのだとか。土曜日には、カフェ営業もしています(提供は飲み物のみ)。開催日については、SNSでご確認ください。

画像提供:「COCONOアートプレイス」
画像提供:「COCONOアートプレイス」

画像提供:「COCONOアートプレイス」
画像提供:「COCONOアートプレイス」

2024年8月4日(日)にはトークイベント「ママの表現」が開催されます。ご興味がありましたら、ぜひご参加ください。

パンフレットの絵に描かれている子供の表情がとっても豊かですね。お子様が生まれた時のエピソードを親子で話しながら見てまわるのも、夏休みのよい思い出になりそうです。

「COCONOアートプレイス」は越前大野駅からも近く、車でのアクセスしやすい場所にあります。近くにお寄りの際は、ぜひ訪れてみてください。

【イベント情報】

企画展:「MaMaの視展」
開催期間:2024年7月20日(土)〜9月16日(月・祝)

トークイベント:「ママの表現」
開催日:2024年8月4日(日) 開催時間:10:00~11:00

【施設情報】

施設名:「COCONOアートプレイス」
住所:〒912-0081 福井県大野市元町12-2
TEL:0779-64-4848
営業時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
支払い方法:現金払い、PayPay払い
観覧料:一般300円、中学生以下無料(30名以上は団体お一人様150円)
障がいのある方 150円(障害者手帳等をご提示ください。介助の方お一人も150円で入館いただけます)
※企画展により観覧料が異なる場合があります
公式ホームページ(外部リンク)
Instagram(外部リンク)
Facebook(外部リンク)

※記事内の情報は掲載時のものです。

※本取材では「COCONOアートプレイス」様のご協力により、観覧料を無償で提供いただきました。本記事制作にあたっては、ガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

Webライター(大野市・勝山市)

名水の町・おおのをはじめとした奥越の情報を発信中。子育て関連サイトで1年間執筆し、現在は医療・美容・健康に関する記事作成をしています。趣味はアロマ・ハーブクラフト作り。YMMA個人認証取得済。

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