【大野市】「まごころ食堂」は地域の人に愛される、やさしい味わいです。
核家族化が進み、共働きが当たり前となった昨今、ごはんの支度や毎日のお弁当作りが大変な方も多いのではないでしょうか。子どもが小さかったり、年齢を重ねて子どもの手が離れたりすると、食材のバランスが取れたお惣菜やお弁当は心強い味方!
そこで今回は、直売所などでよく見かける「まごころ食堂」のお惣菜やお弁当がどのような経緯で作られるのか知りたいと思い、取材しました。
「まごころ食堂」を始めたきっかけについて、運営元のシルバー人材センター事業課長の山田さんにお話を伺いました。
最初は民間のところから声かけがあり、場所を借りてお惣菜やお弁当を作っていたそうです。場所が街中であったため、駐車場がなかったり、人手不足であったりして一度は事業を断念したとのこと。
その後「加工品を作るスペースが欲しい」という思いがあり、市にお願いし、現在は「旧蕨生(わらびょう)小学校」のランチルームをお借りして、毎日お弁当を作ったり、大野の郷土料理などを作ったりしているそうです。
加工場は平成26年から開始し、はじめは「味噌」や「梅干し」などの加工品を作っていたそうです。季節の加工品に限定すると施設の稼働率が低くもったいないと思い、平成28年にお弁当事業を復活させる流れになったとのこと。お弁当は毎日50〜60食程度作っているそうです。現在は「まごころ食堂」のほか、大野市内の「ばぁばの工房」でも加工品が作られています。
「まごころ食堂」や「ばぁばの工房」のお弁当やお惣菜は、農産物直売所で販売するほか、市内の希望者にも販売しているとのこと。ひとり暮らしやふたり暮らしの高齢者などへの宅配も行っているそうです。産前産後の方や、まだ子どもが小さいママさんにも、大野産の農産物で作られているバランスの取れた宅配弁当は助かりますね。
コロナ前後に高校の購買をやってくださる事業者がいなくなったことがきっかけで、高校の購買も行っているのだとか。学生に人気があるメニューを聞いたところ、「鶏からあげ(柚味噌)」や「抹茶ソフトクリーム」(予約制)が好評なのだそうです。
また、市内の小学校からも給食の食材を作ってほしいと依頼があり、対応しているとのこと。地域の子どものために高齢者が頑張っている姿をみて、生徒からお礼のハガキをいただいていることも教えてくださいました。
地域に貢献する機会や頑張る場所があり、その姿を見た子ども達も、地域の食材の循環を考える機会を持つ・・・素晴らしい流れですね。
メニュー表を見ていたら、ちょうど「鶏からあげ(柚味噌)弁当」が発売されていたため購入し、食べてみました。
からあげは、甘みがある柚味噌の味がしながらも塩辛くなくて、ちょうどよい感じです。おかずもどこか懐かしい味で、ごはんが進みます。
大野の人たちは人柄もよく、損得なしで「じゃあやってみようか」って積極的に参加してくれるそうです。さまざまな知恵・味・レシピが受け継がれている「まごころ食堂」。街中でお弁当やお惣菜を手にする機会があったら、ぜひ食べてみてください。
【店舗情報】
店舗名:「まごころ食堂」
所在地:福井県大野市蕨生126-32
【ご注文に関するお問い合わせ】
住所:福井県大野市天神町7-15 ワークプラザねんりん
TEL:0779-66-0069
FAX:0779-66-1417
受付時間:8:30~17:15
駐車場:あり
ホームページ(外部リンク)
店舗名:「ばぁばの工房」
所在地:福井県大野市鍵掛17-17-1
【ご注文に関するお問い合わせ】
TEL:0779-66-0069
FAX:0779-66-1417
受付時間:8:30~17:15
駐車場:あり
※当日の追加・キャンセルは朝9時までにお願いします。販売価格等は掲載時の情報です。原価高騰などにより価格が変更される場合があります。