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【大野市】驚き!「ねんりん茶屋のーそん」は大野の食材にこだわった、穴場グルメスポットです。

Colorful SeedWebライター(大野市・勝山市)

ご無沙汰しております、地域情報ライターのColorfulです。家族の送迎をするようになり、今まで通らなかった道で、まだ行ったことのない施設を発見しました。場所は城下町東広場駐車場にある「ねんりん茶屋のーそん」です。どんなお店なのだろうかと気になります。そこで店舗を取材させていただくことになりました。

「ねんりん茶屋のーそん」外観
「ねんりん茶屋のーそん」外観

「ねんりん茶屋のーそん」では、使っている食材にこだわりがあるのだとか。

まず、農産物直売所「ねんりんの里本店」に大野市内の会員180人から農産物の搬入があり、農産物直売所「ねんりんの里」や大野市「ショッピングセンターVIO」、福井市内の「ショッピングセンターヤスサキパリオ店」などで販売しているそうです。

農産物直売所「ねんりんの里」の内観
農産物直売所「ねんりんの里」の内観

どうしてこの場所で運営する決断をしたのでしょうか?

「ねんりん茶屋のーそん」、隣接する農産物直売所「ねんりんの里」の経緯について、運営元である「公益社団法人大野市シルバー人材センター」事業課長の山田さんに話を伺いました。

「ねんりん茶屋のーそん」入り口
「ねんりん茶屋のーそん」入り口

山田さん「『ねんりん茶屋のーそん』の所在地は、大野の東玄関口にあります。もともとは市の建物で、会議室として使われていました。年に数回使うだけではもったいない、なにか使い道はないか?なにか賑わいのあるものにして欲しいと、市の担当者から大野市シルバー人材センターに要請がありました。

なぜ要請があったのかというと、シルバー人材センターが『ねんりんの里本店』や『VIO店』を運営しており、事業が軌道に乗っていて、各方面から注目を集めていたためだと考えられます。

うちはこういった事業は、国の補助金をいただいて立ち上げるんですね。補助金はだいたい3年間でして…その間に基盤を作り、補助金がなくなっても会員さんで運営する流れにしていくのですが、申請した年は採択(※)が全国的にも少なく、不採択になりました。

運営は難しいと思い一度は諦めかけたのですが、市の担当者(現在の副市長)の熱意に後押しされ、自前財源で平成27年にスタートしました。」

※採択とは・・・補助金を受け取ることができる事業者を決定すること

「ねんりん茶屋のーそん」内観
「ねんりん茶屋のーそん」内観

セルフサービスのお水は「大野の名水」
セルフサービスのお水は「大野の名水」

山田さん「スタート時はお金がなく、食事スペースの内装には会議室のテーブルやパイプ椅子を利用することになりました。シルバー人材センターでは粗大ごみの運搬も行っているのですが、ちょうど市内の旅館からまとまった数で白い椅子の処分依頼があり、うちで使わせていただけないかとお願いしたところ、ご快諾いただき、こちらを利用させていただく形となりました。」

メニュー表。どれもお手頃価格でびっくり!すべての料理に「大野の名水」が使われています。
メニュー表。どれもお手頃価格でびっくり!すべての料理に「大野の名水」が使われています。

山田さんの話によると、「ねんりん茶屋のーそん」で出されているメニューの食材にはすべて大野産が使われており、お醬油やお酒・厚揚げなどもすべて大野産。五平餅の調味味噌は、大野の大豆を使った味噌ベースで作られているそうです。また、五平餅やおにぎりに使われているのは、大野市阿難祖(あどそ)地区の阿難祖米(あどそまい)です。このほか、大野産の梅ジュースや紫蘇ジュースも、子ども達に人気があるとか。

3~10月限定の「抹茶ソフトクリーム」350円(税込み)
3~10月限定の「抹茶ソフトクリーム」350円(税込み)

土日祝日限定の抹茶ソフトクリーム(平日は抹茶アイスあり)は、大野初の女性市長である石山市長が就任した記念に、出身地である愛知県安城市・南山園の抹茶の利用を開始し、好評を得ているそうです。味は抹茶特有の苦みは少なく、濃厚ながらも後味がさっぱりしています。

会員さんによる手作りの品々も販売中
会員さんによる手作りの品々も販売中

オリジナルトートバッグ1300円(税込み)もあります
オリジナルトートバッグ1300円(税込み)もあります

山田さん「色んな手作りのものをお出ししているんですけど、一番の思いは『町の人たちに元気になってもらいたい』ということです。会員の皆さんが昔から繋がってきたことを守りつつ、新しいものを加えながら、みんなで協力して大野のために頑張っています。

コロナ前の話になりますが、福井の看護学校の生徒さんがうちに体験に来られました。何年間か受け入れをしていたのですが、のーそんや本店などで体験をしてもらった際の感想をいただいた時に『こんなに元気な高齢者がいるって思ってもみなかったし、自分たちが年を取るのが怖くなくなった。こういう高齢者になりたい』とか『出てきた食べ物がおいしすぎてびっくりした』といった感じで・・・凄くすごく、若い人たちにもこう、なにか伝わる・響く活動なんだなって実感しているところです。」

なんとなく立ち寄ったお店ですが・・・「ねんりんの里本店」に、大野市内180もの生産者から新鮮な農産物が届けられ、「ねんりん茶屋のーそん」や市内の各施設で役立てられていること、そして会員さんたちにとって、のーそんが「自分が必要とされていることや生きがいを感じるための窓口」としての存在であることに驚きを隠せませんでした。

早速注文しました
早速注文しました

「ねんりん茶屋のーそん」で出されているのは、大野の素材にこだわった、なおかつ値段も手頃なメニューばかりです。早速、のーそんでおすすめの「おろしそば」「は〜といも舞茸コロッケ」を食べてみました。

「おろしそば」550円(税込み)
「おろしそば」550円(税込み)

おろしそばは福井のソールフード。大根おろしがたっぷり入ったダシを、おそばにかけて食べるのが特徴です。おそばにコシがあり、大根おろしの辛味がほんのりして美味しい。

「ねんりん茶屋のーそん」で出しているおそばやきしめんは、大野市内の内田製麵所(外部リンク)から仕入れているそうです。

ココ・のーそん外観
ココ・のーそん外観

きしめんは太いので茹でるのに9分掛かるのですが、お客様をお待たせしてしまうため、内田製麵所にお願いして、姉妹店の「ココ・のーそん」専用に茹で時間4分のきしめんを開発してもらったそうです。

※きしめんはねんりん茶屋のーそんでもいただけます。

「きしめん」600円(税込み)
「きしめん」600円(税込み)

こちらのきしめんは、お客様からもたいへん人気があり、福井県産「ふくこむぎ」7割・北海道産小麦3割の、100%国産小麦で作られているとのこと。筆者も以前食べたことがありますが、ボリュームもありおいしかったです。

「は〜といも舞茸コロッケ」350円(税込み)
「は〜といも舞茸コロッケ」350円(税込み)

次に「は〜といも舞茸コロッケ」をいただきました。

もちもちしっとりしています。若い人たちにも人気なのだとか
もちもちしっとりしています。若い人たちにも人気なのだとか

大野産里芋で作られたコロッケの中に、九頭竜舞茸がしっかり入っています。里芋のもちもち感があり、美味しいです。

「は〜といも舞茸コロッケ」は、北陸新幹線の開通日に合わせ、2024年3月16日に発売されたとのこと。新幹線の開通後、電車を乗り継いで来られたお客様が寄ってくださることも増えているそうです。

ちなみに「は〜といも舞茸コロッケ」は現在大野市で開催されている「越前おおのワンハンドグルメ(外部リンク)にも参加中です。

独自事業で運営されている「ねんりん茶屋のーそん」をはじめとした農産物直売所「ねんりんの里」や「ココ・のーそん」は、そこで働く人たちが「生きがいや地域とのつながり」を感じることはもちろんですが、訪れた人に「大野を大好きになってもらいたい」「こんな美味しいものが大野にあるんや」と知ってもらいたいという思いがたくさん詰まっています。

近くを訪れた際は、ぜひ「ねんりん茶屋のーそん」にお立ち寄りください。

【店舗情報】

店舗名:「ねんりん茶屋のーそん」
住所:福井県大野市大和町3-7
TEL:0779-66-7035
営業時間:9:00~16:00(冬期間・状況により変更有)
休日:年末年始
支払い方法:現金払い
駐車場:あり
ホームページ(外部リンク)
Instagram(外部リンク)

店舗名:農産物直売所「ねんりんの里」
住所:福井県大野市大和町3-7
TEL:0779-66-5315
営業時間:8:00~16:00(冬期間・状況により変更有)

店舗名:「ココ・のーそん」
住所:福井県大野市蕨生137-21-1
道の駅 越前おおの 荒島の郷内
TEL:0779-88-0644
営業時間:9:00~18:00(冬期間・状況により変更有)
休日:年末年始
支払い方法:現金、d払い、auPay、メルペイ、PayPay払い
駐車場:あり
Instagram(外部リンク)

*販売価格等は掲載時の情報です。原価高騰などにより価格が変更される場合があります。

Webライター(大野市・勝山市)

嫁いでから20年経ちますが、まだまだ知らないことばかりです。皆さんが「体験したい」と思えるような奥越の情報を発信していきます。普段は医療・健康に関する記事を執筆しています。趣味はアロマ・ハーブクラフト作り。宅トレが日課です。

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