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泣いて帰ってきた日でも「いいこと」はある。小1男子と始めた「いいこと日記」で起きたこと。

まめねこマンガ・イラストレーター/小学生をラクにするアイテム研究家

次男が新1年生になって3ヶ月目。

とてもじゃないけど「あっという間」だったとは言えない…長い長い3ヶ月でした。

4月はほとんど教室におらず、5月も度々教室を抜け出したり、授業中に「トイレ」と言っては戻ってことなかったり、床に座ったり寝転んだり…
毎日毎日、朝送り出すことも帰ってくるのも怖かったです。

今日は座ってられるだろうか、周りに迷惑をかけないだろうかと帰ってくるまで不安で、帰ってくる頃には今日はどうだったのだろう、連絡帳には何が書かれているのだろうか、電話は掛かってくるだろうかと…ソワソワして過ごしていました。

5月下旬には支援級や通級の話も学校側と進めつつ、発達クリニックで検査も実施しました(結果は7月)。

そんなことをInstagramで投稿した際、あるコメントがとても気になりました。

それが「いいことノート」を使っています、というもの。

どんなのに書いてもOK。我が家はこれにしました。
どんなのに書いてもOK。我が家はこれにしました。


その日あったいいことだけを書くノートだそう。
そのコメントを見た時、何かの本で読んだ「3 good things」というのを思い出しました(アメリカの心理学者が提唱したメソッドです)。

その日に合ったいいことを寝る前に3つノートに書きだす、というもの。

ポジティブ心理学の研究で知られるペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授の研究では「毎晩寝る前に良いことを3つ書くことを1週間継続すると、その後半年間にわたって幸福度が向上し、抑うつ度が低下する」としています。

すぐにこれをやってみよう!と思いました。
というのも、次男の4月~の行動により、クラスメイトにも「ちゃんと席につかない」「また虫を追いかけて教室にいない」と指摘されることも増えていると担任の先生を通じて聞いており、自然と「自分はできない子」というレッテルを貼っているのではと心配になっていました。

そのせいで気持ちや行動がネガティブにならないよう「いいこと」にも目をむけてほしい。そんな思いからのスタートでした。

小1の次男が寝る前に3つのいいことを書きだすのはハードルが高く感じたので

数にはこだわらず、一つでもいいので楽しかったこと、よかったことなど笑顔になれたことを書いてみてと伝えました。

字を書くのが面倒な日は書かなくてもよし。私が代筆してもよし。とにかく負担にはならないように、楽しんでできるようにとだけ意識して。

ノートを書き始めて1~2週間した頃から、担任の先生から「離席が減った」と教えてもらいました。

さらに数日後には国語の授業では自分の意見を発表できたと。

さらに数日後、とうとう本人が「学校が楽しくなってきた」と言ったんです。

担任の先生にも学校が楽しくなってきたと伝えたようで、先生からも報告がありました。

6月下旬の今、離席することはほとんどなくなり、毎日落ち着いて授業を受けられているそうです。

同時期に睡眠時間を調整したり、偏食をサポートするよう成長に必要な栄養素をサプリで補ったりと他にも工夫していました。

なので全てがいいこと日記(我が家ではそう呼んでます)のおかげとは言えません。

だけど泣いて帰ってきた日も、いいこと日記を書いた後には「今日も楽しかった」と言うようになったし、日記の最後に大好きな虫のシールを一枚ぺたんと貼る頃にはにこにこしていることがほとんど。
どんな日も楽しい気持ちで一日を終えられている、そんな風に感じていました。

日記の9割は虫の話笑。たまに学校のことも書くようになってきました。
日記の9割は虫の話笑。たまに学校のことも書くようになってきました。

正直、これからどうなるか分かりません。
6月中旬に受けた発達検査(WISC検査)の結果もこれからです。

小学校生活は6年もあるし、次男は集団行動が苦手。虫が大好きで虫を見たら我慢できずに飛びついてしまう。

心配は山積みなので先を見ると不安になります。「こんな調子で学年が上がった時にやっていけるだろうか」と。


でも将来のことは分からないし、先を見て不安になるくらいなら今日の楽しかったことに注目して一日を「楽しかった」で締めくくれることの方がよっぽど大切な気がしました(次男にとっても私にとっても)。

必ずよい結果をもたらすとは言えませんが、このようなささやかな方法で前向きになれた子と親がいることを伝えたくてここにまとめました。

虫が好き。この先もずっと好きなものを好きなままでいられたらと思います
虫が好き。この先もずっと好きなものを好きなままでいられたらと思います

Instagramではいいこと日記の他にも取り組んできたことをまとめています。

よかったらこちらも合わせて見てみてください。

Instagramはこちら↓
一年生、3ヶ月目のこと①
※2話構成です

マンガ・イラストレーター/小学生をラクにするアイテム研究家

10歳、6歳の男の子ママ。Instagramでは『小学生をラクにするアイテム』発信する傍ら、様々な体験談のマンガ化もしている。自身の現在進行形体験談「子どものチックで悩んでいます」も不定期更新中。

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