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ドジャースのロースターから遊撃手とリリーフ左腕が外れる。メッツは2年前の首位打者が加わる

宇根夏樹ベースボール・ライター
アレックス・ベシア(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 9, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月13日(日本時間14日)から始まるリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの前に、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツは、どちらも、ロースターの入れ替えを行った。ポストシーズンのロースターは、シリーズごと(とシリーズ途中に怪我人が出た場合)に入れ替えることができる。

 ドジャースは、遊撃手のミゲル・ロハスとリリーフ左腕のアレックス・ベシアをロースターから外し、外野手のケビン・キアマイアーとリリーフ右腕のブレント・ハニーウェルJr.を加えた。

 ロハスは、レギュラーシーズンの終盤に左足の内転筋を痛め、最後の4試合は出場しなかった。ディビジョン・シリーズでは、最初の3試合ともスターティング・ラインナップに名を連ねたものの、第3戦の3回表にシングル・ヒットを打ち、そこから、三塁まで進んだところで交代。第4戦と第5戦は欠場した。

 リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでは、トミー・エドマンが遊撃の守備につき、ロハスが離脱するまでエドマンが守っていたセンターには、キーケー・ヘルナンデスクリス・テイラーアンディ・パヘズ、キアマイアーの誰かが入るだろう。キアマイアーは、今年限りで引退することを表明している。

 ベシアは、ディビジョン・シリーズ第5戦の7回表に、2死走者なしの場面で登板し、1人目の打者から三振を奪ってイニングを終わらせた。引き続き、8回表も投げるはずだったが、ウォーミング・アップ中に右の肋間筋を痛め、マウンドを降りた。

 ベシアに代わり、ハニーウェルJr.がロースターに入ったということは、こちらもディビジョン・シリーズのロースターにいなかった2人、ブルースダー・グラテロールジョー・ケリーは、投げることができない状態だと思われる。いずれにせよ、ブルペンにいる左投手は、アンソニー・バンダだけとなった。ハニーウェルJr.、グラテロール、ケリーは、3人とも右投手だ。

 ディビジョン・シリーズにおいて、ベシアとバンダは、2人とも、3登板の計3.0イニングで防御率0.00を記録している。ただ、ベシアがいずれもリードしている場面――3試合中2試合は1点リード――でマウンドに上がったのに対し、バンダは3試合中2試合がリードされている場面だ。

 一方、メッツのロースターには、二塁手のジェフ・マクニールが加わった。マクニールは、2022年にナ・リーグ1位の打率.326と4位の出塁率.382を記録し、そのオフ、メッツと4年5000万ドルの延長契約を交わした(「5000万ドルを得た首位打者は、車もプレゼントされる!? こちらの投手はロレックスをゲット」)。

 ここから、二塁は、左打者のマクニールと右打者のホゼ・イグレシアスの併用となりそうだ。マクニールは、外野を守ることもできる。

 マクニールの怪我と、復帰が近づいていることについては、数日前にこちらで書いた。

「メッツのイグレシアスはロースターに残ることができるのか。2年前に首位打者の二塁手が復帰目前」

 だが、マクニールと入れ替わるのは、ルーキーの内野手、ルイスアンヘル・アクーニャ、という読みは外れた。ロースターから外れたのは、リリーフ右腕のアダム・オッタビーノだ。オッタビーノは、ワイルドカード・シリーズに続き、ディビジョン・シリーズのロースターにも入っていたが、両シリーズの計7試合とも、登板はしていない。

 ドジャースのロースターは、野手13人と投手13人だ。メッツは、野手14人と投手12人でリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに臨む。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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