オートバイのあれこれ『ヤマハ史上初の大型バイク』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今回は『ヤマハ史上初の大型バイク』をテーマにお話ししようと思います。
皆さんは、ヤマハが初めて造ったビッグバイクが何か知っていますか?
1970年デビューの『XS-1』です!
スリムなボディワーク、英国車風のバーチカルツインエンジン、そして、女性的な柔らかいシルエットのデザイン。
XS-1ならではの魅力ですね。
性能や人気では、ホンダのCBやカワサキのZに勝てませんでしたが、ルックスのほうでは、XSはCBやZに全然負けていないと個人的には感じます。
さすが「デザインのヤマハ」といったところ。
XSは、性能重視だったCBやZに対し、乗りやすさ重視でした。
スリム&コンパクトな車体、当時定番のバーチカルツイン(並列2気筒)エンジンなどは、全てビッグバイクの敷居を下げるための選択。
当時のヤマハに言わせれば、
「いくら高性能で迫力があっても、乗り手が安心して扱えなければ意味が無い!」
ということ。
“性能の高さだけで、バイクの出来は測れない”
というのを、ヤマハはXSを通じて主張していたのですね。
XSは登場後その親しみやすさが受け、CBやZほどではありませんでしたが、人気を獲得しました。
以降、TXシリーズ、XJシリーズなどにそのDNAが受け継がれていき、現在に至っています。