【京都市】下京区 圧巻の「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」展
「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」の展示会が「龍谷ミュージアム」にて行われています。
以前よりとっても楽しみにしていた展示です。
私も、弥勒菩薩様のお話を聞くたびに『高津商会』がある太秦の「広隆寺」の国宝彫刻第一号「弥勒菩薩」様を思い出していました。
実は、私が『高津商会』とご縁をいただくきっかけになったのがこの弥勒菩薩さんでもあります。
過去関連記事をご参照ください→
「太秦」にある国宝彫刻第一号「弥勒菩薩」がある『広隆寺』と『大酒神社』
そんな中、先日、お仕事でご縁をいただきました和歌山県にある弘法大師空海である母公のお寺「慈尊院(じそんいん)」のご住職様により「慈尊院」からの展示物をぜひ見てきてほしいとお話いただきました。
「慈尊院」のご本尊である弥勒菩薩は、別名「慈尊」といい、そこから「慈尊院」と呼ばれるようになりました。
桧の一木づくりのご本尊「木造弥勒仏坐像」は、弘法大師空海母公の廟内、弥勒堂(世界遺産)に安置されていらっしゃるそうです。
弘法大師空海の御母公、玉依御前とのご縁により、古くから女性に深く親しみのある寺院と知られており、以前からずっとお参りしたかった「慈尊院」さん。
とっても素敵なご住職と副住職と一緒に長い間、立ち話をさせて頂きました。
「広隆寺」さんともご縁が強いということや、映画やドラマのロケでも撮影されていたりイベントなども行われているそうです。
「慈尊院」さんの「弥勒菩薩像」(平安時代後期・12世紀)が、「龍谷ミュージアム」で展示されるということでした。
中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子が見れます。
第1章:バーミヤン遺跡と東大仏の太陽神
第2章:西大仏の兜率天と弥勒
第3章:アジアに広がる弥勒信仰
第4章:弥勒信仰、日本へ
より深い理解を得ようと、いつもお世話になっている神護寺のチベット僧侶に同行頂きました。
春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」
会期 2024年4月20日(土)~ 6月16日(日)
休館日:月曜日(ただし、4月29日(月)、5月6日(月)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
開館時間 10:00 ~ 17:00
※最終入館受付は16:30まで
ユーラシア各地の文化が行き交った、文明の十字路とも呼ばれる地域にある、アフガニスタン・バーミヤン遺跡の失われた天井壁画の線図をはじめ、国内外の仏像や絵画など約130件を集めて展示されています。
ゾロアスター教の太陽神ミスラ、西大仏の天井や側面の計5幅には、弥勒菩薩が住む天上世界「兜率天」などが壁画にあったそうです。
残念ながら、それらは 2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいました。
かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成したことを記念して、今回、原図を展示されています。
『高津商会』ともご縁のある奈良の世界遺産「興福寺」の法相曼荼羅や春日社寺曼荼羅なども拝見できました。
(高津商会の新社屋前にある狛犬の台座は「興福寺」様より頂戴したものになります!)
「興福寺」にも縁があったチベット僧侶による細かい説明を受けて、それぞれの地域や宗派により仏教の教えの理解の仕方や、死生観などが違うことをより深く勉強することができました。
圧巻の展示会では、世界の平和と仏教芸術の在り方を学ぶきっかけをくれますよ!
龍谷ミュージアム
〒600-8399 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
TEL. 075-351-2500