私たちの主食となる米や小麦をはじめ、野菜、海産物、乳製品など、多くの食材が育つ広大な大地・北海道。地域によって生産されているものは異なりますが、道内各地の飲食店では地産地消を行っているお店が多くある印象です。今回訪問した「福吉カフェ 旭橋本店」さんも、地元や近隣地域で生産されたものを使って美味しい料理やスイーツを提供するお店のひとつ。大正後期に建てられた製粉所の建物を利用して営業するレトロなカフェには、とてもユニークな看板商品がありました。

「福吉カフェ 旭橋本店」ってどんなお店？

「福吉カフェ 旭橋本店」さんがお店を構えているのは、北海道旭川市の中心部に近い常盤通。国道40号線に面した店舗のそばには6方向へ分岐するロータリーがあり、国道を北北西に直進した先には旭川市のシンボルのひとつ・旭橋があります。店舗として利用している建物は大正14年ごろに建てられた旧北島製粉所の跡地で、旭川の老舗製餡所「福居製餡所」の3代目、「吉川園（茶舗）」の3代目、「ライナー（地域情報誌）」の編集者が手を組んだコラボプロジェクトによって「福吉カフェ」というお店が2013年に誕生しました。

店内にはゆったりとくつろげるテーブル席を数か所に配置。フリーWi-Fiに接続可能なので、パソコンを持ち込み作業をする人の姿も時折見受けられます。

通路の本棚にはさまざまなジャンルの書籍が並び、これらは店内で自由に読むことが可能。カフェ利用のついでに読書をして知見を広げてみてはいかがでしょうか？

旭川のシンボル・旭橋を模ったユニークなスイーツ「トキワ焼き」

店舗のそばで石狩川に合流する牛朱別川。その合流地点に架かる旭橋は北海道三大名橋のひとつであり、旭川市を代表するシンボルのひとつとしてカントリーサインにも描かれています。この旭橋を模したユニークな商品「トキワ焼き」を販売している同店。トキワ焼きは、あんこやクリームなどをデニッシュ生地に詰めたものを大判焼きのように専用の型で焼き上げます。タイミングが良ければ、入口横の焼き場で調理する風景を見ることができるでしょう。

焼き上げられたトキワ焼きは店頭のショーケースに並びます。商品がない場合は10〜15分程度待てば焼いてもらえるので、ぜひお店の方へ相談してみましょう。あんやクリームの入った甘いものだけでなくハムやチーズの入ったしょっぱいものも販売されているので、甘いものがあまり得意ではない方も安心して食べることができます。

トキワ焼きの中には、北海道牛乳のフレッシュホイップクリームを挟んだ「トキワシュー」として販売されているものもあります。オーダーが入ってからホイップクリームを挟むので、生地のサクサク感とホイップクリームのなめらかなくちどけを存分に堪能できる贅沢なひと品に。甘いものが好きな方はぜひこちらも試してみてくださいね！

美しい層を描く名物ラテ

前述のトキワ焼きと並んで同店の名物として知られているのが「福吉らて」。美瑛産の「しゅまり小豆」を使ったつぶあんを使っていることが特徴で、宇治抹茶の代わりにほうじ茶を使ったものやあんこにいちごを練り込んだものを含め3種類のフレーバーから選ぶことができます。また、お好みでホイップクリームやタピオカを追加することが可能なので、ベースが決まれば自分好みにカスタムすることができるもの嬉しいポイント！

今回購入したのは「福吉らていちご」。いちごを練り込んだあんこをカップの底に敷き、その上に新鮮な牛乳と宇治抹茶で層を作った色鮮やかでフォトジェニックな見た目に思わず感嘆しそうになるでしょう。この美しい3層を崩してしまうのは少しもったいない気もしますが、飲むときは全体が混ざるようよく攪拌してから飲むのがベター。

中学生以上の学生には特別な割引を実施

平日限定で学生割引（放課後割）を行っている同店。対象は中学生以上で、福吉らてを始めとした一部のドリンクを特別価格で欧入することができます。割引対象の商品や諸条件は変更となる場合があるので、利用を検討する場合はお店で詳細を確認してくださいね！

「福吉カフェ 旭橋本店」の詳細情報

歴史ある建物の中でノスタルジックなカフェタイムを楽しもう

日本国内ではまだまだ歴史の浅い地域である北海道。昭和の時代より前に建てられた建造物はとても希少価値が高く、道内すべてを見回してみても希少価値の高いものだということがわかります。古く価値のあるものを現代のニーズに合わせて上手に利用している「福吉カフェ」さんのようなお店が今後も増えていくと良いですね！この時期を読んでみて興味を持たれた方は、ぜひ現地を訪れ、大正時代に建てられたノスタルジックな建物の魅力を感じてみてくださいね！