秋が深まり、全国各地で紅葉が見ごろを迎えるシーズンとなりました。気温は下がりやや肌寒さを感じる時期ではありますが、ここはあえて、個性豊かに彩られた森の木々を眺めながらカフェタイムを楽しんでみませんか？この日訪れた「CAMILOTA（カミロータ）」さんは、トレーラーハウスを利用した屋外型のカフェ。森の中に隠れ家のように佇むユニークなこのカフェは、サスティナビリティあふれるこだわりの商品を提供するお店でした。

「CAMILOTA」ってどんなお店？

「CAMILOTA」さんがお店を構えるのは、山梨県北杜市長坂町の高川沿い。周辺は住宅地でありながらも同店の営業するこの場所には緑がとても多く、まるで森の中にいるかのような開放的な雰囲気を味わうことができます。

また、同店は一般的な建物で営業するカフェではなく、オーダーメイドのトレーラーハウスを利用してお店を運営。ログハウス調の小さなお家に車輪がついたユニークな外観は、一目見れば記憶に深く刻まれる、とても印象的なものとなるでしょう。

店内は小さめのキッチンとカウンター、物販コーナーとなっているシェルフがあるのみの簡素な造りとなっています。シェルフに並んでいるのは、オーガニック素材にこだわって厳選したパスタやコーヒーなどの食品とお店のオリジナルグッズ。損傷品の情報や店主のおすすめはInstagramで詳しく紹介されているほか、店頭で詳しい説明を直接聞くこともできるので、ぜひ参考にしてみてください。

マフィンのトッピングは摘みたてのハーブ

オーガニック素材こだわって作る焼き菓子を目当てに同店を訪れたこの日。お店に到着した朝9時すぎの時点ではまだすべての商品が焼きあがっておらず、今回は販売されていた商品の中からマフィンを2点購入しました。販売される焼き菓子のラインアップは日によって変わるため、詳細は営業日に配信されるお店のInstagramストーリーズで確認しましょう。

また、お店の敷地の入口にはハーブが植えられており、敷地内のイートインスペースで焼き菓子をいただく場合はここで摘み取ったばかりのハーブを乗せて提供してもらえます。このハーブはオーダー後マフィンをリベイクしている隙間時間に摘み取りに行くので、提供時にハーブの良い香りをたっぷりと楽しむことができるところが嬉しいポイント！

オーダーが入ってからていねいにドリップするコーヒー

マフィンとあわせてオーダーしたのはアイスコーヒー。オーダーが入ってから1杯ずつていねいにハンドドリップで淹れるので、提供までに少し時間がかかることをあらかじめ留意しておきましょう。また、同店のコーヒーはスペシャルティコーヒーを使用。今回いただいた「ONIBUS COFFEE」のものをはじめ、店主が厳選したサステナビリティにこだわるロースターのコーヒー豆のみを使用しています。このように、豆の産地や味わいだけじゃないコーヒーのディープな部分を知り直接それに触れてみることで、今後のカフェめぐりや自宅で飲むコーヒーの質や販売者のこだわり、生産者のバックグラウンドなどに興味を向ける良いきっかけになるかもしれませんね！

川のせせらぎを聴きながら開放的なカフェタイムを楽しめる

商品ができあがるまでの待ち時間に少し敷地内を歩いてみたのですが、トレーラーハウスのすぐそばには高川が流れており、川の流れていく様を眺めながら自然の中でカフェタイムを楽しめる素晴らしい環境であることを改めて実感。店外に配置されたイートインスペースの席数はさほど多くはなく混雑時には満席となる可能性がありますが、この観光ならばコーヒーを片手に敷地内を歩き回るだけでも十分充実したカフェタイムを楽しむことができるでしょう。

同店の敷地内で筆者が一押ししたいのは、せせらぎを聴きながらゆったりとカフェタイムを楽しめる川のほとりのテーブル席。2名掛けの小さなテーブル席ですが、川のせせらぎをBGMにコーヒーや焼き菓子を楽しめるベストポジションなので、もし席が空いていたらぜひ利用してみてください。

コーヒーや焼き菓子はテイクアウトOK

実は、家族との旅行中に同店を訪れていた筆者。自然あふれる快適な環境でのんびりとコーヒーを楽しんでいると、取材の終了を待っていた家族から催促の連絡が…。思わず時間を忘れてくつろいでしまいそうになりましたが、次の予定もあるため、残りのコーヒーやマフィンをテイクアウト用に包んでもらい、家族と合流しました。ちなみにテイクアウト時のカップは、蓋やストローのついていない紙コップとなります。プラスチック類を極限まで削減したこのスタイルは、サステナブル精神あふれる同店らしい納得のシンプルさ。ドリンクのテイクアウト時に発生しがちなゴミを削減できる点も嬉しいポイントです。

「CAMILOTA」の詳細情報

自然に溶け込む開放的なカフェでコーヒーを楽しもう

元々は沖縄県石垣島でお店を営んでいた店主の上月さんご夫妻。この「CAMILOTA」という店名は、お2人の名前がタローさんとミカさんであることに由来しています。お2人はコロナ禍をきっかけに山梨県へ移住し、この北杜市でトレーラーカフェを開くことを決めたそうです。川のせせらぎをBGMに、たくさんの木々に囲まれた自然あふれる屋外で楽しむカフェタイムは、きっといつものコーヒーブレイクよりも有意義なものとなるでしょう。また、季節を変えて訪れると都度違う景色を楽しむことができるところも同店の大きな魅力です。この記事を読んで「CAMILOTA」さんに興味を持たれた方は、ぜひ現地へ足を運んでみてくださいね！