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アマゾン「ブラックフライデー」今年の注目ポイントは?

山口健太ITジャーナリスト
アマゾンがブラックフライデーの詳細を発表(アマゾンジャパン提供画像)

11月18日、アマゾンジャパンが大型の年末セール「Amazon ブラックフライデー」の詳細を発表しました。

値上げラッシュが家計の負担となり、少しでもおトクに買い物をしたい人が増えていると思われる中で、今年の注目ポイントを探っていきます。

「時間」と「家計」のやりくりを支援

ブラックフライデーは、米国で家族が集まる「感謝祭」翌日の金曜日に始まる1年でも最大のセールですが、近年は日本にもすっかり定着した感があります。

今年のアマゾンは11月25日の午前0時から12月1日の23時59分まで7日間の開催となります。2021年は「朝9時」に始まったのに対し、今年は日付が変わった直後から始まるとのことです。

事前の市場調査では、まだまだ制約の多い生活と物価高騰の中、暮らしを豊かにするために「家計と時間のやりくり」が重要になっているとアマゾンは見ています。

これに対してアマゾンは、おトクな商品を簡単に見つけられる仕組みや、配送拠点の強化による迅速な配送といった取り組みを掲げています。

セールの構成は、高評価の人気商品について在庫を豊富に揃えた「特選タイムセール」、人気商品を時間と数量を限定して販売する「数量限定タイムセール」、日替わりで決められたジャンルの商品が約2時間おきに登場する「ビッグサプライズセール」となっています。セール商品のリスト(第1弾第2弾)も公開されています。

ビッグサプライズセールの日程(発表イベントのライブ配信より)
ビッグサプライズセールの日程(発表イベントのライブ配信より)

期間中はセール対象の商品が入れ替わるため、何度もアクセスしてほしいとアマゾンは呼びかけています。このあたりはSNSなどの情報とあわせてチェックするとよいでしょう。

また、割引を最大限に得るためのヒントとして、アマゾンの商品を定期購入できる「定期おトク便」の活用方法を紹介しています。

定期購入を申し込むと通常は最大10%引き、同じ日に3種類以上の商品をまとめて届けてもらう「おまとめ割引」では最大15%割引となるものです。

この定期おトク便はセール価格からの割引となるため、ブラックフライデーの割引と定期おトク便の割引を二重に適用できるというわけです。

アマゾンはポイント還元も強化しています。キャンペーンへのエントリーと合計1万円以上の買い物などの条件を満たすことで、最大1万ポイントを還元。特にアマゾン製のデバイスは最大11%還元となっています。

生鮮食品などは、Amazonフレッシュのネットスーパーが最大50%オフになります。感覚的には、50%オフになると激安スーパーに近い安さになる印象です。

ネットスーパーとしては十分に安い水準と思われるので、Amazonフレッシュを体験してみたい人にはチャンスでしょう。

ところで、海外では10月にプライムデーに匹敵する大型セール「プライムアーリーアクセス」が実施されたものの、日本は対象にならず、プライム会員から不満の声が上がっていました。

この点についてアマゾンは、「日本とアメリカでは年末セールのタイミングにずれがあり、今年は実施しない判断とした。日本のお客様の動向を見ながら、ニーズに合うか、またそれがいつなのか検討していきたい」(アマゾンジャパン プライム・マーケティング事業統括本部長の鈴木浩司氏)と説明しています。

ブラックフライデーの詳細を発表するアマゾンジャパンの鈴木浩司氏(アマゾンジャパン提供画像)
ブラックフライデーの詳細を発表するアマゾンジャパンの鈴木浩司氏(アマゾンジャパン提供画像)

ブラックフライデーのセール商品のイメージ(アマゾンジャパン提供画像)
ブラックフライデーのセール商品のイメージ(アマゾンジャパン提供画像)

ブラックフライデーのセール商品のイメージ(アマゾンジャパン提供画像)
ブラックフライデーのセール商品のイメージ(アマゾンジャパン提供画像)

無駄遣いや便乗値上げに注意

11月18日には楽天グループがブラックフライデーの詳細を発表するなど、これから多くの事業者によるセールが始まりそうです。

こうしたセールを活用したいのはもちろんですが、単に割引されているというだけで不要なものを買ってしまっては節約になりません。

また、大きな割引率を演出する業者にも注意が必要です。たとえば商品の定価をわざと高くしてから割引することで、半額や8割引に見せかけるケースが毎年話題になっています。

SNSなどに出回る情報の多くはアフィリエイトを含んでいます。こうした商品が売れると発信者に収益が発生するため、売るための情報発信になりがちという点にも留意したほうがよいでしょう。

(本記事の本文にあるリンクにアフィリエイトは設定されておらず、クリックしたり商品を購入したりしても筆者に収益は発生しません)

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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