オートバイのあれこれ『ヤマハと資生堂。』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今朝は『ヤマハと資生堂。』をテーマにお話ししようと思います。
先日、ホンダのスポンサーカラー(ロスマンズ)を話題にさせていただきましたが、実はワタクシ、あれから“二輪レースのスポンサー”というものが妙に気になってしまい、色々と調べていました。
なので今回は、急きょ(でもないけれど、)前回の続編的な内容をお届けします。
◆『資生堂 TECH21』カラー
前回はホンダのスポンサーを取り上げましたので、お次はヤマハ。
ヤマハのスポンサーと言えばタバコブランドの『マールボロ』がもっとも有名でしょうが、今回はあえて化粧品メーカー・資生堂の『TECH21(テック・ツーワン)』カラーをピックアップします。
1985年(昭和60年)の鈴鹿8時間耐久ロードレースでヤマハは、資生堂のサポートを受けることになりました。
(化粧品メーカーがオートバイ業界とタッグを組むというのも、今では考えられませんね…)
理由は、当時資生堂が展開していた男性化粧品ブランド『TECH21』のイメージキャラクターに、ヤマハのレーシングライダー・平忠彦氏が起用されていたためです。
資生堂と組んだヤマハは鈴鹿8耐へ、当時の最新モデル『FZ750』をベースに製作した耐久レーサー『FZR750』を投入。
車体はTECH21イメージの淡い青色にペイントされ、その上に「TECH21」と「SHISEIDO」のロゴが配されていました。
そしてこのカラーリングが、一部の市販車にもラインナップ。
『YSR50』や『FZR250』等に限定色として用意され、当時のレプリカブームのなか人気を博しました。
そういえば、2019年の鈴鹿8耐で、ヤマハファクトリーチームは『YZF-R1』にTECH21カラーを復刻させていましたね。
30年以上ぶりの“淡いブルー”に、かつての思い出を重ねた人も少なくなかったのではないでしょうか。