ついに動き出した「TEAM島田」は何を目指すのか?千葉ジェッツふなばし島田慎二会長の“第3の挑戦”
「この組織は“労使”関係ではなく、“同志”関係なんです」
さる2月1日、都内のホテルでスポーツ界をはじめ錚々たるメンバーが記念パーティーに集まった。
この2月1日という日付は、今回の主催者がBリーグ・千葉ジェッツふなばしの社長に就任した日でもあり、氏のコンサル事業を主とする株式会社リカオンの設立10周年の記念日でもあった。この記念すべき日に主催者は新しいTEAM設立を発表する、「TEAM島田」である。主催者とは千葉ジェッツふなばしの現会長で、ライジングゼファー福岡ではクラブ経営アドバイザーとして、一般社団法人全日本テコンドー協会では副会長として、再建・改革に挑んでいる島田慎二氏(49)だ。間違いなく「いま日本で最も多忙な人間」の一人である。
冒頭の言葉は、その島田氏が記念パーティーで語ったものである。「TEAM島田」とは何なのか?何を目指しているのだろうか?
「21世紀型のチーム」づくりを先がけて
この日はバスケットボール界はじめ、島田氏と縁のあるビジネスの仲間が集まり「チーム島田」の結成集会となった。島田氏は、そのスピーチでこう話した。
「私が信頼をおいている各分野のスペシャリストが、会社や組織などとは関係なく、必要なメンバーが必要な時に集まっていく。労使関係ではなく、信頼をベースとした同志関係である。今後のチームの特徴だと思います」
この言葉を実践していくのが「チーム島田」である。現在、島田氏が携わる仕事やプロジェクトはあまりに多く、そのために必要な時に必要なメンバーが集まってタスクを遂行していくチームは必要性がある。そしてコミットしたメンバーでシナジーを生み出していく。働き方改革が叫ばれているが、これが「21世紀型」の最先端をいくチームづくりなのかもしれない。そういった意味でもTEAM島田は注目の存在である。
多士済々なメンバー、新しいミッション
メンバーの、いや、同志の募集には主に島田氏のツイッターなどで開始された。
そこで集まったのが、SNSの世界で有名ないぬゆなさんはSNSコンサルタントとして、hashigoyaさんは動画コンテンツ制作などの役割を担っていく。また、英語塾SEKAImeの経営者田中えり奈さんは愛媛県松山市からの参加となり、多士済々なメンバーは島田氏の業種業界を問わないネットワークの広さを感じさせた。
詳細なメンバー発表は株式会社リカオンのホームページで発信されていく予定で、新しいミッションについては一部はリリースされているが、その詳細は今後追って取材をしていく。想像の域を出ないが、一つの枠にとらわれない、それでいて旅行会社やバスケットチームがそうであるように「徹底した顧客ファースト」になるのは間違いないだろう。
島田氏の「第3の挑戦」として
最後に少しだけ、島田氏の略歴に触れておく。
大学卒業後は旅行会社の社員として海外ツアーなどを担当し、利益単価等複数回にわたり社内No.1の成績を果たした。20代後半で独立し旅行会社を起業、2001年12月に設立した株式会社ハルインターナショナルは成功を収め、10年にバイアウトした。つまり、これが“第1の挑戦”だ。
その後、2010年2月に株式会社リカオンを設立し、コンサルティング事業を始めた。2年後の2012年2月には株式会社ASPE(現千葉ジェッツふなばし)代表取締役に。バスケットボールはまったくの門外漢だったが赤字続きだったチームを短期間で見事にV字回復、その後に株式会社mixiへ経営権を譲渡した。これが“第2の挑戦”である。
なので、今回のTEAM島田の結成は、“第3の挑戦"にあたる。果たしてどのようなミッションが飛び出し、どのような展開となっていくのか。また、メンバーはどのようにポテンシャルを発揮していくのか。筆者もそのメンバーの一人だが、すでに発表されているものの深堀りなど、今後もYahoo!記事で定期的にその進捗を都度掲載していく予定である。
「TEAM島田」、今まさに目が離せない存在である。
(了)