睡眠の不調も!?意外と知らない秋バテの兆候3選を薬剤師が解説
気温的には過ごしやすい秋ですが、「秋バテ」という秋に特有の不調を感じやすい時期でもあります。何となく調子が悪いと感じている方は、もしかしたら秋バテの影響かもしれません。秋バテの特徴を知ると共に、対策もしっかり行なっておきましょう。
・秋の不調「秋バテ」の特徴は、自律神経の乱れと内臓冷え
秋に特有の不調の原因の1つが、自律神経の乱れです。
自律神経とは名前の通り、体の自律的に働く神経のことで、この自律神経により呼吸、心拍、血圧、消化、代謝など体のあらゆる機能が制御されています。自律神経が乱れる主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れ、さらに寒暖差や気圧の変化も影響を及ぼします。季節の変わり目で台風の影響も多い秋は、だれもが自律神経の不調を感じやすい時期といえるでしょう。
さらに注意したいのが、内臓冷えです。
夏に冷たい物の食べすぎで胃や腸が冷やされると、その影響で秋になっても不調が続いてしまう可能性があります。夏にアイス、冷たいビールやジュース、そうめんや冷麺など、食べすぎてしまった方は特に、秋バテに要注意です。
・秋バテの兆候3選
❶睡眠の質の低下、やる気の低下、イライラ感
自律神経が乱れることにより、精神的な不調を感じやすくなります。日中のやる気の低下やダルさ、イライラ感、さらに夜の寝つきの悪化や睡眠の質の低下などの症状を感じやすくなります。
寝苦しかった夏の熱帯夜は過ぎましたが、気温が落ち着いてきても睡眠の質の低下を感じている方はこの時期特有の自律神経の不調が影響しているかもしれません。
就寝前は湯舟に浸かって体を温めてリラックスし、就寝前に読書やストレッチ、アロマを楽しむなど、自身のリラックス法を行なうようにしましょう。
❷頭痛、めまい、肩こり、疲労感など
自律神経の乱れにより、体にも不調が現れます。
頭痛、めまい、肩こり、手足のしびれ、疲労感などの体の不調も自律神経が影響している場合があります。特に頭痛やめまいは気圧の影響も受けやすいので、この時期の気圧の変化も影響し症状が出やすくなっている可能性もあります。
気候、気圧の影響は避けることができないので、体を冷やさない、ストレスを溜めないなどの体をいたわる対策を積極的に行っておきましょう。
❸食欲不振、下痢や便秘、胸やけや胃もたれ
自律神経の乱れは、消化器の働きにも影響します。
特にこの時期は、夏に冷たい食べ物や飲み物を摂った影響で消化器に負担がかかり、働きが弱っている可能性があります。
自律神経の不調、夏の内臓冷えの影響で、秋は特に下痢や便秘、胸やけや胃もたれ、食欲不振などの症状が起こりやすい時期といえます。
アイスや冷えたジュース、ビールなどはできるだけ控え、温かい食べ物やスープなどを積極的に取り入れましょう。
さいごに
秋は気温的には過ごしやすい時期ですが、自律神経の乱れによる体の不調を感じやすい時期でもあります。自律神経の対策をしつつ、快適な秋を過ごしましょう。