保育園で実際にあった、ちょっと笑っちゃう話!ほっこりする話!
こんにちは、子育てをする皆さんのために役立つ情報を簡単に、わかりやすく発信することをモットーにしている保育士のしん先生です。
私が保育士として長年経験してきたなかで、忘れられない「ちょっと笑っちゃう話」や「ほっこりする話」を紹介します。
保護者の方はその貴重な場面が見られなくて残念ですが、この記事を読んで想像していただき、楽しんでいただけたらと思います。
「落ち着いてやったらいいんじゃない?」
これは4歳児の言葉です。
私が年中さんのクラスを担当した日の出来事です、その日は食育の日で午後のおやつはおにぎりを作るというメニューでした。
年中さんのクラスでは保育士は私一人です、私が一人でなにもかもこなさなくてはいけないためどうしても気が焦ってしまいます。
その日の手順としては最初の準備(テーブルを消毒するなど)→ラップを子どもの前に敷いてあげる→ご飯をラップの上に配る→(子どもが握ったら)→のりを配る→お皿を配る→お茶を配るです。
保育士はなるべく早く要領よく作業をしなくてはいけないため頭の中で次の事も考えながら仕事をしています。
おにぎり作りは何度か経験していましたが、保育園で使っているラップは安価なラップのためすばやく一人分づつ切ることができません、おまけに薄いので扱いにくいのです。
本当にやりにくいと感じながら子どもにラップを配っていたのですが、やはりうまく配れなかったため少しイライラしていました。
その様子を見ていた女の子が「落ち着いてやったらいいんじゃない?」と私に言ってくれたのです。
私はハッとなり(そうだよね、子どもの言う通りだな)と気持ちを切り替えることができ、作業を淡々と進めました。
子どもは本当に保育士をよく観察しているなと感じましたし、心の中で(ありがとう…)とつぶやきました。
「ぼく、もう泣かないよ」
これは3歳児のクラスであった出来事です。
そのクラスの担任の先生がお休みだったので私が代わりに担当することが時々ありました。
ある男の子は担任の先生が大好き。
朝登園してきて大好きな先生が休みだとわかると毎回泣けてしまう男の子でした。
最初の頃は大泣き状態でしかもその状態が一日中続くこともあり私は一日中慰めていることもしばしばありました。
でも次第にその男の子も成長してきたのでしょうね、朝は泣いてもすぐに気持ちを切り替えることができるようになってきたのです。
私は年少さんなのによく頑張っているなと感心しました。
ある日、担任の先生が休みの朝、少ししょんぼりとはしていましたが泣くことはなく登園しました、そして私のそばに寄ってきて「もうぼく、泣かないよ」と言ってくれたのです!
私はその子の成長ぶりに感動し、涙がでそうになりました。思わずぎゅっと抱きしめたのを覚えています。
子どもは自分の親が一生懸命働いていることをよく理解しています、そして保育園に通っている理由もよくわかっているのです。
本当によく頑張っているとつくづく思った瞬間でした。
先生!すぐそこにカメラがあるよ
年長さんクラスであった出来事です。
園庭で遊ぶ準備のため渡り廊下で子どもたちは並んでいました、ふざけている子どもやいたずらをしている子どもがいたので私は、整列するよう声をかけました。
ある男の子が「先生!後ろにカメラがあるよ」と言いました、私はそこに目をやると監視カメラがこちらを見ています。
びっくりしました、辺りを見回すとあちらこちらに監視カメラがあり至る所に設置してあることに気が付いたのです。
その男の子は多分、先生の事をきちんとカメラが見ているよと教えてくれたように思いましたがちょっと笑っちゃう出来事でした。