【なぜ起きてしまうのか?】給食時の死亡事故について原因を考えてみた
子育てをする皆さんのために役立つ情報を簡単に、わかりやすく発信することをモットーにしている保育士のしん先生です。
最近悲しいニュースがありましたね、幼い子供が給食時に食べ物を詰まらせた事故です。
保育園でのこうした重大な事故が起きると、保育士としてはどうして起きたのか?考えてしまいます。
その当時の様子を記事から推測し、考えてみるのですが内容によってはありえないこともあります。
今回の事故について私なりに考えてみました。
考えられる一番の原因は
ニュースなどで事故の経緯を見ると保育体制は国の定める基準を満たしていたので問題ないと思います。
保育園によっては基準さえ守られていない場合もありますので、今回の場合はきちんとクリアできていたのですが、はっきり言って国の基準では非常に厳しい状況です。
ただ何もせず子どもの遊びを見守るだけなら国の基準でも問題ないのですが、日中の保育の中で一番慌ただしいのが給食の時間です。
給食の時間は特に注意しなくてはならず、アレルギーに対する配慮や低月齢だと子どもに合わせた離乳食の提供、子どもの咀嚼力やメニューに対する配慮など、間違いがあってはならないので保育士は、複数人で確認するなど事故が起こらないようにしています。
しかし起こってしまうのが事故の怖さです。
今回の場合の状況を考えてみました、ベテラン保育士が2人に対して子ども5人体制ということで、一対一で給食を食べさせていた→残りの一人の保育士が子ども4人を見ていたことになります。
どのような状況だったかは詳しくわかりませんが、私が推測するに”給食を食べさせるのを保育士が焦っていた可能性がある”と考えられます。
現場ではよくあることです、ましてや0歳児のクラスでは給食の時間になると眠たくなってしまう子ども、手薄状態だと噛みつきや引っ掻きが起こりやすいので、給食を担当している保育士はその状況を見ながらどうしても食べさせるのに焦ってしまい、次々に食べ物を与えてしまいがちなのです。
なので国の基準ではどうしても手厚くできません。全ての子どもに給食を食べさせて寝かしつけるだけがとても大変なのです。
しかもスムーズにいかないこともたくさんあります、寝かしつけに時間がかかる子ども、抱っこしないと寝付けない子ども、好き嫌いがあり食べるのに時間がかかる子どもなど様々です。
保育士としては子どもが全員眠りにつくと安堵します。ですが眠りが浅い子どももいますので保育士も慌ててお昼ご飯を食べることさえあります。
その他に考えられる原因
保育園では、担任がお休みすると代わりの保育士が一日担当する場合があります。
低月齢のクラスでは特に子どもの情報の共有が非常に大切であり、事故がないようしっかりと代わりの保育士に伝えています。
日頃から子どもの様子をあまり知らない保育士が、食事などを担当すると危険なこともあり、代わりの保育士はとても緊張するものです。
今回の場合はどのような状況だったのでしょうか。
事故というものは突然起こり、緊張感が足りない時に起こるような気がします。
重大な事故の前になにかシグナルがあったと思うのです、保育園は大切な子どもの命を預かるところ。一瞬も気を抜けない仕事でもあるのです。
今一度、確認しなければいけませんね。