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ドジャースの2試合連続サヨナラ負けは…それほど珍しくない!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヨハン・ラミレス(ロサンゼルス・ドジャース)Jul 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 シーズン前半の最後に、ロサンゼルス・ドジャースは、2試合続けてサヨナラ負けを喫した。

 7月13日は、5点リードして迎えた9回裏に追いつかれ、10回裏に登板したヨハン・ラミレスジオ・アーシェラ(デトロイト・タイガース)にホームランを打たれた。それについては、こちらで書いた。

「大谷が200本塁打に到達した試合のヒーローは、大谷の前チームメイト。サヨナラ本塁打でドジャースに勝つ」

 翌日も、負け投手は、同じくラミレスだ。8回裏は、アーシェラから三振を奪ってイニングを終わらせ、無失点のまま1点リードを保ったものの、9回裏に三塁打とシングル・ヒットで同点にされ、そこからバント2本に対し、いずれも自身がエラーを犯した。まず、1本目を拾い損ね、無死一、二塁。そして、2本目は三塁へ悪送球。二塁走者に生還された。

 今シーズン、ドジャースのサヨナラ負けは6度だ。最初の4度のなかに、2試合連続はなかった。

 もっとも、ドジャースの2試合連続サヨナラ負けは、それほど珍しいことではなく、過去11シーズン(2013~23年)に9度を数える。2021年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦と第2戦を含めれば、10度だ。このスパンに、サヨナラ負けが3試合以上続いたことはないものの、昨年6月は、6日~7日の2試合連続サヨナラ負けに、8日の完封勝利を挟み、9日もサヨナラ負けを喫した。

 また、2021年5月4日のダブルヘッダー2試合目と翌日の2試合連続サヨナラ負けは、どちらも、ギャレット・クレビンジャー(現タンパベイ・レイズ)が負け投手となっている。ちなみに、今シーズンのラミレスは、5敗中3敗がサヨナラ。6月19日は、同点の9回裏に登板し、1死一、三塁から外野フライを打たれた。

 2013年以降、ドジャースは、ポストシーズン進出を逃したことがない。レギュラーシーズンの勝率は、いずれも.560を上回り、2021年以外の10シーズンは地区優勝を飾っている。今シーズンの前半は、56勝41敗、勝率.577。ナ・リーグ西地区2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに7.0ゲーム差をつけ、オールスター・ブレイクを迎えた。

 なお、タイガースの連続サヨナラ勝ちは、昨年4月以来だ。この時は、14日~15日に加え、18日のダブルヘッダー1試合目の3試合連続だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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