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手術ができる医師を一言で見極める魔法の質問!

繁和泉看護師・予防医学士・薬機法管理者
手術がうまい医師を見極める方法

手術を受けるという決断は、人生において非常に重要な選択となりますよね。

医師の技術や経験を信じて手術を任せることになるわけですが、医師の技術は見た目や外来での対応だけでは判断が難しいものです。

実際、医師の腕前とその人間性が必ずしも一致するわけではありません。

過去にも紹介しましたが、実は「人見知り」の医師ほど手術が上手な傾向にあったりもします。

自分の人生と体を任せるわけですから、できれば「腕のいい医師」に手術をお願いしたいのは誰しもが思うことでしょう。

そこで重要なのが、医療現場で医師の技術を最も身近で見守っている看護師たちの意見です。

看護師は、医師の手術の腕前や技術を直接見ているため、看護師からの評価は非常に信頼性が高いといえそうです。

そこで今回は、看護師たちが医師たちをどのように評価しているのか、医師の手術技術を知るための「魔法の質問」を紹介します。

この質問を上手に活用すれば、医師の選択をする際の参考になるでしょう。

①医師の外来での人間性と手術の腕は必ずしも一致しない

手術の腕がいい医師は外来が苦手だったりする
手術の腕がいい医師は外来が苦手だったりする

病院の外来で医師と接する際、私たちはその医師の人間性や対応を見て判断することが多いです。

しかし、外来での対応の様子は必ずしも手術の技術と一致するわけではありません。

医師が親切で優しいからといって、必ずしも手術の腕が優れているとは限らないのです。

一件寡黙で、愛想がなく、淡々としている医師ほど実は手術の腕が優れていたりもします。

手術のスキルは、外見や対応のスキルからは判断できない繊細な技術や経験が必要なのは言うまでもありません。

そして、実際に腕がいまいちで愛想のいい医師よりも、愛想が悪くても腕のいい医師の方が患者数を抱えている例が多いです。

②医師の技術を最もそばで見ていて比較検討できるのは看護師

看護師は最も近くで医師の技術を見ている
看護師は最も近くで医師の技術を見ている

医師の腕を確認する際に重要なのが、看護師の意見です。

看護師は医師と共に日々の診療を行い、医師の技術や器用・不器用などのセンスの良し悪しも間近で見ています。

看護師は日々、医師の技術を実際に見ているだけではなく、複数の医師が同じ処置をしている場面も見ているので医師の腕の良し悪しを目の前で目撃しているのです。

少なくとも「自分の勤めている病院で手術を受けるなら、この先生に手術してもらおう」という、感想は抱いているはずです。

医師の腕やセンスの良し悪し…。手術の結果に直接的な影響を与えるため、医師の腕前を比較検討するための最適な視点を持っていると言えるでしょう。

③魔法の一言は看護師に「あなたなら手術しますか?」

看護師に上手に切り込んでみる
看護師に上手に切り込んでみる

医師の技術について信頼性の高い情報を得るためには、看護師に直接聞くのが一番。

その中でも手術室看護師への質問が最も最適解を得られるでしょうが、普段は手術室看護師に出会うことはなかなかないはずです。

しかし、外来看護師や病棟看護師でも「手術の腕の良し悪し」は聞き及んでいるはずなので、看護師に対して以下の「魔法の質問」を投げかけてみましょう。

すでに手術をすることが決まっている場合

「看護師さんなら、この病気で手術を受けるとしたら、この先生にお願いしますか?」

この質問。どストレートでありながらも確信をついていますよね。

質問のコツは、何気ない話の流れで不意に質問することです。

看護師側から次の話の内容として予測のつかない状況で質問することが重要です。

看護師の答えや不意に見せる態度から、その医師の手術技術に対する信頼度を推測することができます。

ちょっとでも違和感を感じたり、間が空きようものなら、何か背景に思うことがあるかもしれません。

逆に率直に医師に対する良い評価をするのであれば、医師の評価は上々であると予測できるしょう。

手術自体は決まっていないけど手術するかも…な状態の時

「看護師さんの家族が手術を受けることになったら、どの医師にお願いしたいです

この質問は、まだ手術が決まっていない状態で、看護師が自分や家族に手術をお願いする場合のおすすめ医師を推測できます。

手術が決まってない状況なら、これにより、看護師にとって評価の高い医師を見つけ出すことができるでしょう。

その場合には、医師の変更を申し出るのも検討してみて、いいと思いますよ!

「前評判を聞いて不安になった」などの理由で、あっさりと医師変更をサポートしてくれたのであればもしかしたら本当に腕のヤバい医師だったかも…。

逆に「どうしてか?不安な点は何か?」など、医師との関係性をサポートされるようであれば「無愛想だけど腕のいい医師」なのかもしれません。

まとめ:内部事情をいやらしくなく聞き出そう

不安を残さずに手術に挑もう
不安を残さずに手術に挑もう

看護師への質問を通じて医師の技術や信頼性・評価を確認することが間接的に医師の外科手術の腕の情報を得る方法の一つであると言えるでしょう。

非常にシンプルな質問を活用することで、看護師の回答や反応を参考にして判断材料を得てみるのもひとつの対処法です。

さらに付け加えるのであれば、年配の看護師や役職付きの看護師であれば、患者とのやり取りやクレーム対応も手慣れているので感情のぶれがつかみにくいかもしれません。

若めの看護師や、病院の営利には興味関心のない看護師を選ぶのがおすすめです。

そのような看護師の方が…ポロっと本音が出やすいはず…。

看護師・予防医学士・薬機法管理者

【医療・美容・健康・ヘルスケア・子育てに関するリアルな情報を発信】兄妹の子育てをしながら働くワーママ。保有資格を活かしながら実際の現場で得た自身の知識や経験をもとに「誇大表現にならないリアルな情報をユーザーに届け、ユーザーが自分にとって適切な判断ができる」情報発信を追求。Well-beingな社会を目指す。

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