【Yahoo!ニュース エキスパート】編集部が選ぶ10月の月間オーサー記事が決定 #MVA
Yahoo!ニュース エキスパート オーサー編集部が選ぶ、10月の「オーサーMVA（Most Valuable Article）」が決定しました
オーサー記事が目指す世界観、「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」 を体現している記事を選出する「オーサーMVA」。 厳選した4本の記事を、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。
今月の受賞者
・川崎大助さん
・倉原優さん
・徳力基彦さん
・矢内由美子さん
MVA受賞記事とあわせて、選出理由と受賞者のコメントをご紹介します。
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■ローリング・ストーンズ新作が「半世紀ぶり」の傑作と呼ばれた理由＝バンドマンならではの「奇跡」とは？（川崎大助）
ローリング・ストーンズ18年ぶりとなる新作アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』が、なぜ世界で高評価を得ているのか、多角的な視点でまとめた記事です。
編集部の選出理由：
いまもロック界の第一線で活動し続けるストーンズの新作アルバムの注目点が熱量高く書かれており、新作にとどまらないストーンズの魅力がファン以外のユーザーにも伝わる記事です。過去の名盤との比較や2年前に亡くなったドラマー、チャーリー・ワッツの存在の大きさ、収録曲それぞれの聴きどころ、若いプロデューサーの手腕、キース・リチャーズの名言など、新作アルバムが傑作と言われるさまざまな要因が詳しく書かれています。
川崎大助さんの受賞コメント：
驚きと喜びから、この記事を書きました。「60年代初頭にデビューしたバンドが、21世紀になっても活動を続けている」どころか、80歳を超えてもなお、最高峰のスーパー・ロッカーとして新境地を切り開く……なんともマンガじみた、ちょっとびっくりしてしまうほどのこの快挙は、きっとロック音楽が誕生した50年代当時には、誰も想像し得なかった未来でしょう。だからいま、人類は、じつは大衆文化史的にかなり面白い状況下にいるのかもしれません。そんな現状を、洋楽ロックにあまりなじみのない方にも広く知っていただきたいと意識しつつ筆を運んでいましたので、この受賞は励みになります。
■ポップコーンによる子どもの窒息 学会が注意喚起（倉原優）
ポップコーンを始めとする子どもが誤えん・窒息しやすい食品について、注意点や事故が起こった際の対処法を解説した記事です。
編集部の選出理由：
日本小児科学会で報告されたポップコーン（未破裂コーン）による子どもの窒息事故を、専門家の目線からわかりやすく、一般的な注意点に落とし込んで解説しています。ポップコーン以外にも注意が必要な食品や、年齢別の応急処置の方法なども紹介されており、知っておくだけで子どもたちの命を守ることができるかもしれない大切な情報を、私たちに届けてくれる記事となっています。
倉原優さんの受賞コメント：
日本の医学会では、一般の方々に広く情報啓発できるメディアが十分敷設されているとは言えません。重要な医学情報を伝える記事がまだまだ足りないというアンメットニーズがあります。今回、呼吸器内科医の目線でポップコーンの記事を書きましたが、たくさんの人から反響をいただきました。今後も、「医学情報の架け橋」として、一般の方々へ読みやすい記事をお届けできればと思っております。
■公式にマンガをシェアできる「切り抜きジャンプ＋」は、日本の著作権の「常識」に革命を起こすか（徳力基彦）
公式にマンガをシェアできる機能がもたらした広告効果と、著作権を寛容にすることで生まれる事業の可能性についてまとめた記事です。
編集部の選出理由：
日本の複雑な「著作権」とSNSの事情を解説しつつ、「切り抜きジャンプ＋」という機能のポイントを読者にわかりやすく伝えてくれています。マンガの著作権に対する「常識」が変わり、新しい価値を生み出す可能性について示唆する1本です。
徳力基彦さんの受賞コメント：
MVAの選出ありがとうございます。今回の少年ジャンプ＋の切り抜きの仕組みは、著作権者自らが、ファンにコンテンツの活用を許可するという意味で非常に画期的だと考えています。これまで、日本にはフェアユースなどの概念がないため、著作権に対して非常に厳しい姿勢を取ってきた歴史が長く続いてきました。一方、今後日本のコンテンツが世界に広がっていく上で、SNSのクチコミの力をいかに活用するかというのが重要なポイントになるはずで、切り抜きジャンプは、その良い事例になることを期待したいです。
■【体操世界選手権】「勝ち方が分かった」男子団体 頼れるエースとなった橋本大輝 #体操競技（矢内由美子）
体操の世界選手権男子団体で日本が8年ぶりに金メダル。東京五輪は銀に終わりパリで王座奪還を狙う体操ニッポンや、男子個人総合・鉄棒と個人でも2冠に輝いたエース橋本大輝選手の五輪連覇への期待高まる現地レポートです。
編集部の選出理由：
すでにパリ五輪出場権を手にし、金メダル奪回を目指す体操男子団体やエース橋本大輝選手が手にした「勝ち方」とはなにか。パリへ弾みをつけたい大会を現地取材するなかで、重要ポイント「着地」に注目し、意識の変化を佐藤寛朗HCのコメントなどから伝えました。あまり報道のなかった内村航平コーチの貢献や、橋本選手が、美しい完璧な着地で魅了してきた、その「キング」の前で着地を決めて勝ったという感動も。パリへの楽しみが増す1本でした。
矢内由美子さんの受賞コメント：
体操の世界選手権が開催された10月上旬はスポーツのビッグイベントがめじろ押しだった時期でした。日本で男子バレーボールの五輪予選が行われ、日本と時差1時間の中国では杭州アジア大会が開催。テレビのスポーツ中継で日本中が盛り上がる中、時差7時間のベルギーで日本時間未明に開催された体操世界選手権にももっと注目してもらいたい。日本男子が8年ぶりに団体金メダルを獲得したことの価値と裏付けを知ってもらいたい。そう思って書いた記事です。評価していただき、うれしく思います。ありがとうございます。
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Yahoo!ニュース エキスパートの「オーサーMVA」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表しています。
コメンテーターコメントから選出した「MVC」も同時に発表していますので、ぜひあわせてご覧ください。
