Visaが使える店なら「あと払い」可能に。ペイディのリアルカードは流行る?
7月14日、あと払いサービスのPaidy(ペイディ)が新たに「リアルカード」を発表しました。Visaの加盟店なら、どこでも「あと払い」が可能になるとしています。流行る可能性はあるのでしょうか。
ペイディのリアルカードが登場
ペイディの特徴は、手数料無料で3回の分割払いができることです(口座振替の場合。コンビニでは1回あたり最大356円)。海外でも、主要なBNPL(Buy Now, Pay Later)サービスの多くは手数料無料を特徴としています。
それでは誰が手数料を負担しているのかというと、ペイディを導入する店舗側です。店舗としては、手数料を負担してでも、売上機会を失いたくないという思惑があるようです。
ペイディを導入する店舗は徐々に増えていますが、2021年7月にはVisaのバーチャルカードの発行が始まったことで、オンラインで使える場所が一気に広がっています。
そして今回、物理的なリアルカードの発行が始まったことで、オンラインとオフラインを含め、Visaの加盟店ならどこでもあと払いができるようになっています。
といっても、個々のVisa加盟店がペイディに対応したわけではないようです。買い物をするときにはあくまで「一括払い」として支払い、アプリ側で3回の分割払いに変更する仕組みとなっています。
この方式なら店舗がペイディのことを知っている必要はなく、普通のVisaカードとして使えるので、どの店舗でもペイディのあと払いを使えるといえそうです。
なお、こうしたプラスチックカードの発行時に手数料を取るサービスも多いのですが、ペイディのリアルカードは発行手数料が無料というのも嬉しい点です。
カードの券面には番号などが書かれていない「ナンバーレス」仕様。紛失した場合はアプリからすぐに停止できるなど、最近のトレンドをおさえた作りになっている印象です。
クレジットカードより便利?
機能面での特徴としては、ペイディで支払うと原則としてアプリに即時反映されることを挙げています。アプリには使った金額が分かりやすく表示されます。
ここは意外と重要な点で、たとえばメルペイのあと払いサービスも管理のしやすさが好評を博しており、「クレジットカードを持っていてもメルペイを使う」人は多いといいます。
最近はアプリ連携を強化するクレジットカードも増えていますが、そうした仕組みがない場合、明細を確認するまでいくら使ったのか分からず、不便というわけです。
クレジットカードと同様に、あくまで自分が支払える範囲で利用することが前提ですが、すでにクレジットカードを持っている人でもペイディに魅力を感じる場合は少なからずありそうです。