都市型カルチャーをけん引するPARCO（パルコ）が手がけるクラブクアトロ。プロデュースするミュージックカフェ＆バー「QUATTRO LABO（クアトロラボ）」で、“GOOD MUSICで2024年を振り返るDJイベント”と称する「Anything But Good Music：Revisited 2024♪」が10～12月に3ヵ月連続で開催される。

　ゲストDJとして、初回の今日、10月18日には、ユナイテッドアローズの創業メンバーで、現在最高顧問を務める栗野宏文氏（Hapi Kurino a.k.a 栗野宏文）、ホストDJに柴田廣次(Long Distance Love)、第2回の11月15日には、大塚広子氏（Key Of Life+）、第3回12月6日には、リベラル a.k.a 岩間俊樹（from SANABAGUN.）が登場する。

　パルコで長年宣伝畑を歩み、今回のイベントを企画制作したLong Distance Loveの柴田廣次氏は、「このイベント『Anything But Good Music』自体は2016年ごろから開催していましたが、コロナ禍でいったん休止になっていました。通常のDJイベントと違って、食(カレーや寿司等)のプロとのコラボイベントとして実施してきましたが、今回は音楽にフォーカスしながらも、様々な分野で活躍するゲストDJ達が『渋谷→SHIBUYA』を見続けてきた渋谷PARCOという場でどんな選曲をするのか、を提案したいと考え、企画しました」と語る。

　栗野氏の起用については、「長らく、ファッション業界の第一人者であり、音楽にも造詣が深い栗野さんと一緒に何かをやりたい、とくに音楽に特化したイベントをやりたいと願い続けていました。久しぶりに某トークセッションでお会いしたときに、直撃依頼して、実現。栗野さんもとても気合が入っています！」と続ける。

　さらに、「大塚広子氏はDJ業界の有名人というだけでなく、バンドをプロデュースしたり、二児の母・女性の視点で様々な活動をされている方で、さまざまな面で刺激を受けています」「岩間君は超人気のHIP-HOP＆JAZZバンドのフロントマンですが、先日2年半のバンド休止を発表しました。彼のリリックの素晴らしさはもちろんですが、DJとしての選曲センスも抜群なので、私自身もとても楽しみです。ホストDJの松本さんも『OPENERS』編集長というキャリアながら、DJをこなすユニークな方で、こちらも聴き所ありです」とコメント。

　「最近、渋谷(SHIBUYA)から足が遠のいてる人々に、渋谷の、そして、PARCOの面白さを改めて伝えたいですね！」と意気込む。

PROFILE：Hapi Kurino a.k.a 栗野宏文

1953年生まれ。小学生時代から音楽を愛し、初めて買ったEPはアストロノウツの「パイプライン」。その後、ビートルズに出合って音楽やスタイルのオリジナリティに目覚め、後にデヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーをスタイルアイコンとする。「自分の英語の教師はボウイやフェリー」。大学で美学を学んだ後、1977年からファッション小売り業界に。複数の会社で経験を積んだのち、1989年にユナイテッドアローズ（UA）の設立に創業役員として関わる。バイイング、プレス、ディレクション等を経て、2008年にCCO（クリエイティブ統括担当役員）を最後にボードを辞し、顧問として契約。アントワープアカデミーやRCA(英国王立アカデミー)、ポリモーダ・フィレンツェ等で卒業審査員を経験。LVMHプライズには初回から現在まで審査員としてかかわる。現在もUAの顧問を継続しつつ、数々のプロジェクトに関わり、近年は次世代育成や日本のモノづくりを支援。

PROFILE：柴田廣次（Long Distance Love代表）

1983年パルコ入社、広告キャンペーン、アート・音楽・映画イベントや店舗開発等を多数手掛ける。その後、渋谷パルコ店長、パルコシティ(現パルコデジタルマーケティング)代表取締役を経て、三越伊勢丹ホールディングスでマーケティング・新規事業を担当。2018年Long Distance Love合同会社を設立。企業のブランディングや新規事業のサポート、数々の展覧会・音楽イベントをプロデュース。