ビープル七里ヶ浜店をリテールメディア化 第1弾はNZ発のマヌカハニー。伊藤千晃、安田美沙子と協業も
「SNIDEL(スナイデル)」や「gelato pique(ジェラート ピケ)」などの人気ファッションブランドを手がけるマッシュグループのスローガンは、「ウェルネスデザイン」だ。
「自分らしく、楽しく、笑顔でいられる。そんな心豊かな時間が増えることこそが、今の時代に必要なウェルネスだと考え、私たちはデザインの力でその想いを次々と形にしてきました。ファッション・コスメ・食・健康・スポーツ・暮らしなど、一日のさまざまなシーンにマッシュは存在し、彩り豊かな幸せを届けています」とのメッセージを発信している。
衣料品だけでなく、スポーツをテーマにしたブランドや、コスメをはじめとしたビューティー関連商品、さらには、ライセンス事業や飲食店なども手がけるマルチカテゴリー企業として成長中だ。その将来性を見込んで、米投資ファンドのベインキャピタルが2022年に2000億円で買収したことも記憶に新しい。年商も1134億円(2023年8月期)に達しており、「3~5年後の上場を目指す」としていた通り、順調に準備が進んでいれば、2026年前後に上場という可能性も考えられる。
今でこそ世の中にはナチュラル&オーガニックブランドが続々と登場し、アパレルブランドやセレクトショップなどがコスメ商品を扱ったり、オリジナル商品を販売することも当たり前になっている。だが、マッシュは2010年という早い時期にマッシュビューティーラボを設立し、事業承継する形でナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」事業を手がけてきた蓄積がある。
さらに、2013年には、飲料やサプリメント、フードといった身体に取り入れるアイテムを含めた幅広いカテゴリーでナチュラル&オーガニックライフを提案するショップとして「Biople by CosmeKitchen(ビープル バイ コスメキッチン)」をスタート。現在は「Biople(ビープル)」として全国に27店舗を展開。ニュージーランド発のナチュラルデイリーケアブランド「ecostore(エコストア)」の洗剤やソープ、4月に発売を開始したマッシュとグンゼが協業して開発した立ち仕事をする人に向けたビューティーギアブランド「Ballelite(バレリット)」なども販売。「アウトサイドからインサイドまでカラダとココロの健やかさと美しさを追求するためのアイテム」をセレクトして提案し、現代人の大きな課題と言われる未病対策やインナービューティー、フェムテックなどに積極的に取り組もうとしている。
身体の内外からオーガニック&ナチュラルライフを推進、七里ヶ浜の路面店ならではの価値創造とは?
「ビープル」の中でも特別な店舗が、鎌倉にあるビープル七里ヶ浜店だ。目の前に湘南の海が広がり、“世界一の朝食”と称される「bills(ビルズ)」や美容室「BEAUTRIUM(ビュートリアム)」、「ロンハーマン」のカジュアル業態「RHC」などの人気ショップが集まる複合施設WEEKEND HOUSE ALLEYの1階に路面店を構えている。
「ビープル」が提案するライフスタイルをスタッフ自らが体現することで、スタッフ自体がウェルビーイングになることや、より説得力を持ってお客さまと接することができるネイバーフッド型ストアとして2021年3月にオープン。開業から3年が経つ中で、ヨガやピラティス、サーフィンやランニングなどの習慣を持ち、ヘルス&ビューティーやナチュラルな生活に意識の高い人々が集まるコミュニティの拠点として着実に定着。「この環境でゆったりと接客を受けたい」という人々が東京や関西などからも訪れるデスティネーションストアになりつつある。
そんな環境を生かして、いまこのビープル七里ヶ浜店で新たに挑戦しはじめたのが、「リテールメディア化」施策だ。取引先のブランドや新商品などをプロモーションするためのリアルな情報発信拠点として活用する。海を目の前にした良好なランドスケープや理想的なライフスタイルを送る人々が集まる場を生かしたコンテンツ作成し、公式サイトやSNSなどで発信するクリエイティブ拠点として活用していこうというものだ。
その第1弾として、6月1日から30日まで行われているのが、ニュージーランド発のマヌカハニー「COMVITA(コンビタ)」による店頭ジャックだ。「コンビタ」は1974年創業の、生産量・売上高ともに世界ナンバーワンのマヌカハニー最大手ブランドだ(UMFHA/ユニーク マヌカ ファクター ハニー協会調べ、2019年~2024年2月現在)。ニュージーランド証券取引所(NZX)上場企業でもある。世界50以上の市場で販売されているが、日本ではまだあまり知られていないため、ナチュラル&オーガニック市場を牽引するマッシュと「ビープル」と組んで認知度向上に取り組みたいと、今回の協業を決定。
「Hive to Home~巣箱から家庭まで~」をスローガンに、どの巣箱のマヌカハニーがボトリングされて販売されたのかがわかるトレーサビリティと品質管理の独自システムを確立。業界最多と言われる34種類の検査項目により、農薬・残留物・添加物不使用の純粋なマヌカハニーを実現するサステナブルなブランドでもある。
マヌカハニーやプロポリスの商品を紹介するだけでなく、Biople × COMVITA「Special Collaboration Month」の目玉として、6月1日から元AAAの伊藤千晃と安田美沙子が共同開発した「コンビタマヌカハニー」スペシャルコラボスムージーを、加えて6月12日からは伊原葵が開発したスペシャルドリンクをスペシャルコラボ月間終了時まで販売している。スムージーはTOKYO JUICEが開発を監修した。
6月5日には、伊藤千晃と安田美沙子が来店し、購入者にスムージーを手渡すイベントも実施。2人は私生活でもママ友で、伊藤はフェムテック協会認定資格2級(認定フェムテックエキスパート)を取得しWebメディアで連載中。ランナーとしても知られる安田は、食育インストラクター、健康食コーディネーター、ランニングアドバイザーの資格を有し、オリジナルブランド「405(フォーオーファイブ)」で日本の文化や職人技を感じられる生活雑貨などを選定・啓蒙・販売していくサーキュレーターとしても活躍している。今回、「女性のために」をテーマにスムージーを考案・開発した経緯や、マヌカハニーを取り入れた生活などについて、こう語った。
「ビープルやママ友の安田美沙子さんとのコラボを通じて多くの方に『コンビタ』を知っていただき、マヌカハニーを日常の生活に取り入れてほしいですね」/伊藤千晃
「コンビタ」のマヌカハニーを日本にも広めたい、楽しみながら生活に取り入れていくスタイルを提案したいので協力してほしい、とご相談いただいたのがきっかけです。一人の女性として輝き、母として子どもを育てるなど、同じような環境で頑張っている方と一緒にできたらと思ったときに真っ先に浮かんだのが美沙子さんでした。息子が同い年で、近所を歩いていてバッタリ会うなど、日常生活のイメージにもピッタリで。ランニングなど運動もされているし、食にも健康にも意識が高いので、いろいろ教えてもらいたくて。いつもは子どもが一緒で2人とも焦っていることが多いのですが、今回の仕事をきっかけにゆっくり話せる時間ができたことにも感謝しています。
マヌカハニーは実際、日常的に摂取していて、とくに風邪っぽいとか喉がいがらっぽいなど、少しでも嫌な予感がしたらすぐに摂るようにしています。子どもにもマヌカハニーを毎日一口なめようねって言っています。マヌカハニー入りのレモネードを作ってあげたら美味しいってゴクゴク飲んでくれたので、お料理やドリンクなどにも使っていきたいなと思っています。80度ぐらいまで温めても効用が変わらないと聞いたので、肉ジャガなどお料理に使ってもいいのかなと思っています。
ビープル七里ヶ浜店で発売中の「コンビタ」のマヌカハニーを使った2種類のスムージーは、女性の健康を支えたいというテーマに基づいて、美沙子さんとアイディアをたくさん出しながら、バランスを見ながら2人が気に入った商品を作り上げました。私が作ったのは「オーシャンピンクスムージー」で、オレンジやブルーベリーなど女性に嬉しいビタミンがたくさん入っていて、肌にも良く、暑い夏に元気が出るような柑橘系スムージーです。
私自身、20代の頃は仕事が忙しくて体調面でものすごく悩むことが多くて、きちんと眠ることの大切さを実感してきました。だから子どもには規則正しい時間に寝かせて睡眠をしっかりとり、食事や運動なども含めてできるだけバランスの良い生活を送らせてあげたいなと心掛けています。
そして、30代になり、健康をさらに意識するようになりました。出産を機に身体がものすごく変化してしまい、どう解決していいかわからなくて焦っていたとき、フェムテックと出合いました。「私が今抱えている問題にまさしくピッタリだ」とどんどん調べていくうちに、これは世の中の女性みんなに必要なことだと確信しました。幸いにも私は発信する側でもあったので、多くの方々に伝えて少しでもお役に立てたらいいなと思って、一から勉強してフェムテックの資格も取らせていただきました。
今いろいろな会社さんとグッズやお茶などの商品開発やプロデュース、コラボレーションなどをさせていただきながら、学びながら発信している最中です。今回の「コンビタ」もそうですが、自分が学んだことが仕事につながったり、誰かに伝えられることはすごくやりがいがありますね。心身が元気だと物事がうまくいくことが多いなと感じています。
今回のコラボを機に「コンビタ」を知っていただき、マヌカハニーを上手に取り入れてハッピーに過ごしてもらえる人が増えてほしいなと思いますし、とっても気持ちの良い場所にある七里ヶ浜のビープルに来てリラックスしたり、お気に入りのアイテムと出合ったりしてもらえたら幸いです。
「ママ友とのお仕事には驚きと喜びがありますね。ランニングや子育てを通じて食べ物に対する意識がますます高まっています。マヌカハニーでの糖質摂取、良いですね」/安田美沙子
友だち、とくにママ友から誘ってもらってお仕事が一緒にできる日が来るとは、驚きつつ、嬉しかったですね。上の子が千晃さんのお子さんと同じ年なのですが、困ってる時に助けてくれたりして、すごい優しいママだなと日頃から感じていました。
私自身、長くスポーツやランニングをしてきたこともあり、健康にはすごく気を付けています。サステナビリティやウェルビーイングに対する意識も、子どもたちを育てるうえで意識が高まりましたね。
マヌカハニーもすごく気になっていて、ちょっとクセがある印象がありましたが、食べてみたらすごく食べやすくて、これなら自分でも続けられると思いました。スムージーを監修してくださったTOKYO JUICEさんは、美味しいのに野菜やフルーツやタンパク質が豊富で、味も成分もバランスがすごく良くて、ランニングの途中に立ち寄ったり、朝ごはん代わりにいただくなどよく利用しています。ここにマヌカハニーが入ったら最高だなと思って、お願いさせていただきました。
私が作ったのは、アーモンドミルクをベースにほうれん草をたっぷり入れた「クリーミーグリーンスムージー」です。女性に欠かせない鉄分が豊富で、マヌカハニーの甘みがちょうどよくて、トッピングに入れたカカオニブもアクセントになっていて、いろいろな食感を楽しみつつ、飲みごたえ抜群の満足感が高いものに仕上がったと思っています。
実は今、10年ぶりにフルマラソンに挑もうと準備しているところです。ブランクがありますし、2人を出産して子育てしたり、40代になり体調のゆらぎもものすごくある中で、どうやって向き合うか工夫しているところです。中でも食事は重要な要素で、肌や髪などにも影響してきますし、パフォーマンスにも関わってきます。昔はなるべく糖質は摂らないようにしていましたが、今の年齢になると適度に必要なものですし、走った後に早めの段階で摂ると回復も早くて元気も出ます。持ち歩きに最適な小分けパッケージの「コンビタ」をランニングポーチやレギンスのポケットなどに入れておいて、ランニング後にマヌカハニーで糖質を摂るのも良いですね。
40代になって、身体の変化や体調や気分のゆらぎなどを感じることも多くなっていますが、自分で受け入れながら、体調に合わせながら自分と毎日向き合ってベストコンディションを見つけて、行動や食べ物やケアなどを行っていければと思っています。頑張りすぎても続かないので、マヌカハニー、美味しいな、と思って、それをさりげなく続けながらハッピーに過ごせればと思っています。
最近は上のお兄ちゃん(長男)とランニングをすることが増えています。男の子2人なので、とにかく身体を動かしてあげる機会を作ってあげようと思っています。パパよりも私の方がアクティブなので、虫取りにも行きますし、野菜くずなど生ごみをコンポストしてできた土を使って野菜を育てたりといろいろな体験を一緒にしています。気持ちが満足するまで、やりたいと思うことを思い切りやらせてあげることや、口に入るものを選ぶこと、そして、タンパク質やビタミンなどバランスの良い食事を心掛けています。バナナヨーグルトやパンケーキに使っていたハチミツをマヌカハニーに替えたりもしています。
七里ヶ浜のビープルは目の前に海もあって本当に素敵な場所ですね。美味しいスムージーができたので、近隣を散策したりランニングする合間などにも飲んで楽しんでほしいですね。
写真クレジット:筆者撮影と入っていないものはすべて、Biople × COMVITAオフィシャル写真