【衣替え】クリーニング代が激減する!今更人に聞けない冬物ニット手洗いの基本
こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。
もう衣替えは終わりましたか?
花冷えの日が続いたり、天気が不安定なので厚手の冬物衣類を洗えていない方もおおいですよね。
そこで、衣替え時の冬物衣類の洗いの最終チェックです。
今更聞けない「手洗い」の基本をおさえつつ、簡単に手洗いできる方法もお伝えします。
手洗いできるようになると洗えるものの範囲が広がるので、クリーニング代も激減します。
よかったら最後までお付き合いください。
洗濯機ではなく手洗いしたほうがいいもの
最近ではウールやカシミアなどのデリケート衣類でも洗濯機で洗えるものも増えています。だけど中には手洗いを推奨しているものもあります。
手洗い推奨以外のものも手洗いで洗うと洗濯機で洗うよりもふっくら美しく洗えますよ。
仕上がりがまったく違うのでぜひチャレンジしてみてください。
必要なもの
必要なものは、おしゃれ着用洗剤。
おしゃれ着用洗剤の液性は中性洗剤です。洗濯機でも手洗いでも使え、アルカリに弱いウールやシルクといったデリケート衣類も幅広く洗えます。また衣類を守るためのコーティング剤が配合されているので型崩れを防ぎながら大切な衣類を洗うことができます。
手洗いの基本
では、手洗いの基本をおさえつつ、手間を半減できるポイントもお伝えします。
洗濯ものを畳む
洗濯する前に畳むの?って思うかもしれませんが、畳んだほうが型崩れしにくくなるんです。
畳む際は汚れている面が表にくるように洗濯物を畳みます。
手洗いの場合は洗濯ネットはなくてもOKです。
容器(シンクやバケツなど)に衣類が浸かるくらいの水をためて洗剤を溶かし入れます。
洗剤の量はパッケージの裏に書かれている使用量に従ってください。一般的なおしゃれ着用洗剤の場合は、水4Lに対して洗剤液が10mlというパターンが多いです。
それでは、いくつか手洗いの方法を紹介します。どの方法で洗うかは洗濯物の素材や汚れ方によって変わってきます。
押し洗い
押し洗いは、水中で衣類を手のひらで押して離してを10回ほど繰り返します。
押し洗いに向いている素材はニット類や厚手の素材です。
アコーディオン洗い
アコーディオンを鳴らすときのように、衣類を水の中で寄せて広げるを10回ほど繰り返します。
アコーディオン洗いに向いている素材は、ストールやマフラーなど薄手の素材です。
つかみ洗い(部分洗い)
汚れやすい部分を手でやさしく握り、汚れを押し出すように洗うのがつかみ洗いです。気になる部分をつかむので「部分洗い」とも呼ばれます。
つかみ洗いに向いているのは、ニットの汚れが気になる箇所や袖や襟元など汚れやすい箇所です。
つけ置き
おしゃれ着用洗剤は一般の洗剤に比べて洗浄力が弱いので、衣替えで長期保管する場合はつけ置きして洗浄力上げます。
30度くらいのぬるま湯に洗剤を溶かして、10〜30分ほど洗濯物をつけて置きすると格段に洗浄力が上がります。
洗浄力とダメージを検証した結果、1時間以上漬け込むと素材のダメージが気になり始めたので、ウールやカシミアなどの手洗い推奨のデリケート衣類のつけ置き時間は30分以内にするように注意してください。
その後、押し洗い、アコーディオン洗い、つかみ洗いすると効果的です。
すすぎと脱水
それぞれの手洗い方法で衣類を洗い終わったら、洗濯機で脱水します。
「手洗いしたのに洗濯機を使っていいの」と驚く方も多いかと思いますが、これは洗剤成分を洗濯機で遠心分離して、すすぎを楽にするためです。
手洗いした衣類を洗濯機に入れて脱水ボタンを押し、高速回転に入ってから1分ほどで止めて、洗濯物を取り出しましょう。
そのあと、容器に新しい水を貯めて衣類をすすぎます。
洗濯機で洗剤を飛ばしているので1〜2回水を変えれば泡は出てこなくなります。
柔軟剤を入れるタイミングはすすぎ終わった後。
新しい水に柔軟剤を入れて1分衣類を浸し、再び洗濯機で脱水します。
脱水時間は高速回転に入ってから30秒〜1分ほどでOKです。
すすぎ0回のおしゃれ着用洗剤
じつは手洗いで大変なのは洗う作業ではなく「すすぎ」の作業です。
2023年にLIONから「すすぎ0回」を実現させた洗剤が発売されました。
柔軟剤も配合されていて、「洗い」→「脱水」で作業は終了。ものすごく簡単。
正直、洗浄力は従来のアクロンのほうが高いですが、「手洗い」のハードルを大幅に下げてくれる便利アイテムです。
洗浄力よりも時短や手軽さだという方は試してみてはいかがでしょうか?
干し方
デリケート衣類、とくに糸を編んで作られるニットは伸びやすいので、ハンガーにかけて干すと型崩れの原因になります。できれば平干しがベスト!
どうしても平干しができない場合はハンガーを2つ使って衣類が “N” の字になるように干します。水に濡れた衣類は重いので重さを分散させて型崩れを防ぎます。
洗う前にやっておいたほういいこと
少し面倒ですが、初めて洗う衣類に関してはやっておいたほうがいいことがあります。
色落ちチェック
ポリエステルやアクリルなどの化学繊維、ウールは色落ちしにくい素材ですが、染めるのに天然染料が使われていたり、赤や青の濃色の衣類は油断できません。
念のために色落ちチェックをしたほうがいいです。
白い布またはキッチンペーパーを指に巻きつけたら、おしゃれ着用洗剤の原液を少量つけて衣類の裏面など目立たない箇所を叩きます。
白い布やキッチンペーパーに少量の色がついてしまった場合は洗濯は単独で洗った方が無難です。ひどく色が落ちるようなら、自宅で洗うのは諦めてクリーニング店にお願いしましょう。
サイズを記録する
初めて洗う衣類は、型をとって置くことをおすすめします。
型を取るのは、万が一にも衣類が縮んでしまった時に、アイロンで元の大きさに戻すため。
包装紙の裏など、大きい紙に衣類を広げてペンで型取りをしておくと便利ですよ。衣類にインクがつかないように、一回り大きく描きましょう。
万が一縮んでしまった場合は、この型に沿ってアイロンで伸ばしたり縮めたりします。
ニットの型崩れを直す方法はこちら▼
冬物ニットの手洗い方法 まとめ
【失敗しないポイント】
・おしゃれ着用洗剤(もしくは中性洗剤)
・30度くらいのぬるま湯を使う
・つけ置きは短時間
・脱水は洗濯機を使って1分
・干す時は平干し
脱水を洗濯機に任せると、手洗いって意外と簡単なんですよ。
普段は洗濯機で洗ったりクリーニングに出しているニットも一度手洗いしてみてください。仕上り後の風合いの良さに感動すると思います。
クリーニング代も値上がってますし、いつもはクリーニングに出していた衣類を自分で洗ってみませんか。