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料理もスイーツも「ごま」尽くし!老舗ごまブランド発のごま専門カフェが美味&楽しい!

田窪綾フードライター

ごまは和食に、ごま油は中華料理にと、なんとなく固定イメージがある「ごま」。でも実はいろいろな料理に合うらしい……。そんなごまの魅力を存分に伝えるためにオープンした、ごま専門のカフェが東京・自由が丘にあるんです。

1858年創業のかどや製油が手がけた初のカフェ

自由が丘駅から徒歩5分ほどの場所にあるお店。テラス席では犬もOK
自由が丘駅から徒歩5分ほどの場所にあるお店。テラス席では犬もOK

カフェの名前は「goma to(ゴマト)」。運営するのは、ごま油やラー油、ねりごまなど、多くのごま製品を扱うかどや製油で、2022年6月にオープンしました。

いちご×ごまの季節限定メニューは5月31日まで
いちご×ごまの季節限定メニューは5月31日まで

店名の通り「ごま」をコンセプトにしたこちらのカフェは、一品料理からスイーツ、ドリンクまで、すべてにごまを使ったメニューを提供しています。店前の立て看板には、いちご×ごまの期間限定スイーツメニューが。いちごとごまの組み合わせって斬新!さっそく店内に入ってみます。

店内は約30席。営業時間は11:00 ~21:00で、ランチはディナーが始まる17時頃まで注文できます
店内は約30席。営業時間は11:00 ~21:00で、ランチはディナーが始まる17時頃まで注文できます

入口の大きな窓から日差しが入る、明るい店内。木の温かみが感じられるような素敵なデザインです。この日は14時過ぎにお邪魔したのですが、女性客をメインにランチやカフェを楽しむ方で8割ほど賑わっていました。

フード類は看板商品の「goma toプレート」から、かどや製油の創業地・香川県小豆島のそうめんを使った一品、オープンサンドやサラダボウルなど、多彩なラインアップ。

ドリンクはごまを使ったもののほか、コーヒーやレモネード、グラスワインなど。一番上にある「黒ゴマチョコレートラテ」や「ごまジンジャーエール」など、他のお店では出会えないメニューも。ちなみに2段目にある「季節のごまシェイク」は、先ほどの立て看板にあった「白ごまのストロベリーシェイク」になっています。

真っ黒な「黒ごまモンブラン」やごま豆腐を使ったフレンチトーストなど、スイーツ類にも興味津々。今回は初めてなので、お店の看板商品である「goma toプレート」と、季節限定の「白ごまのストロベリーシェイク」を注文しました。

すべてにごまを使用!季節ごとに内容が変わる9種類のデリプレート

最初に運ばれてきたのは、おちょこサイズの器に入った玄米ごま茶。フードメニューにはすべてにこのお茶が付くそう。ごまの香ばしさと深みのある味わいで、胃の中がほっこり温まります。

「goma toプレート」1800円
「goma toプレート」1800円

「goma toプレート」は、20cmほどのプレート皿に、色とりどり9種類の料理が盛り付けてあります。この内容は季節によって変わりますが、どの料理にもいりごま、すりごま、ねりごま、焙煎度合いが異なるごまなどが使われています。さらに別皿で「揚げごま豆腐」と「マグロ節のふりかけごはん」付き。

提供時にはそれぞれの料理の詳しい解説がつくので、見比べながら食べられます。世界の料理をベースにした一品のほか、「苺とスナップえんどうの白ごま豆乳クリーム和え」など、意外な組み合わせもあります。

「ごま油が効いてる!」とすぐに分かるものから、「えっ、これもごまが入ってるの?」とさりげないものまで。

私が特においしいと感じたのは「半熟卵のラー油漬け」と、中東の郷土料理「ファラフェル」の黒ごま衣揚げ。半熟卵は旨辛の味わいにごまの風味がよくしみこんでいて、お酒にも合いそうなおいしさです。中央の小さな器に入っているのは、搾油後のごまを食べて育った豚肉で作る「スチームドポーク」。塊で豪快に盛り付けられており、箸でホロッと崩れるほどやわらかくしっとり。

真っ黒な見た目が斬新なファラフェルは、ひよこ豆のほくほく感に、下に敷かれた黒ねりごまの豆乳クリームがよく合っていました。「エスカベッシュ」はエスニックを思わせる味付けに。

どんな味なのか気になっていた「苺とスナップえんどうの白ごま豆乳クリーム和え」は、いちごと食べると白ごま豆乳クリームがデザート感に、スナップえんどうと食べると白和えの雰囲気に。食べ方次第で印象が変わるのが面白い!

写真左の「揚げごま豆腐」はお店の人気メニューで、単品でも注文可。ねっとり濃厚なごまソースの上にたっぷりと白すりごまがかけられており、とろとろ、ぷるんとした食感。ごま特有の甘さがあり、印象に残るおいしさでした。

シェイクはいちごソースとすりごまをトッピング。意外に合う!

「白ごまのストロベリーシェイク」730円
「白ごまのストロベリーシェイク」730円

「白ごまのストロベリーシェイク」はいちごの甘酸っぱさと、香ばしいごまの香りが意外にマッチ。

トップにはいちごソースとホイップクリームのほかに白すりごまがかけられており、ごまのコク深さがクセになります。

最初は「ごま尽くしで飽きてしまうのでは……」と一抹の不安があったのですが、緩急の付け方が色々で驚きの連続。同じごまでもすりごまとねりごまでは食感が変わり、さらに焙煎度が変われば風味の印象も別物に。ごまってこんな風にも使えるのか!と、ごまの可能性を感じました。

3月末まではごま油の量り売りも行なっていましたが、現在は終了しているとのこと
3月末まではごま油の量り売りも行なっていましたが、現在は終了しているとのこと

レジ横の物販コーナーにはごまを使ったお菓子や、新商品の「かどやの太白ごま油」、オリジナルのごま油などがその場で購入できます。新しいごま料理と出会いたい方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

かどや製油「gomato」公式サイト

フードライター

調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成、レシピ提案などを行っています。

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