創業からわずか4年〈博多シャバ系〉の代表格で熟成・発酵から生まれたクサウマ豚骨ラーメンの名店
福岡市営地下鉄の「天神駅」や「博多駅」からも「中洲川端駅」を経由することで接続できる、福岡市営地下鉄箱崎線の「馬出九大病院前駅」から、数分の立地。福岡市東区馬出(まいだし)にある、レトロで懐かしい雰囲気の「馬出中央商店街」の一角にある。それが、今回ご紹介する〈駒や〉である。
2019年の創業と、比較的新しいお店ながら、わずか4年ほどで福岡の豚骨ラーメンシーンを席巻している、という事実
豚骨と言えば「濃厚」というイメージがどうしても強い。だけど「駒や」のスープは、シャバシャバとした口当たりで、旨みたっぷりながらとても軽やか。
めざした先は、地元馬出で生まれ、育まれた店主の「懐かしい記憶」を再現する一杯
昔ながらの「臭くて旨い」。熟成・発酵から生まれる、癖になる「クサウマな博多ラーメン」を。店主の幼い頃の記憶。当時、町内や近くには、博多ラーメンの起源とされる老舗ラーメン店「博龍軒(今も営業中)」をはじめ、名店と呼ばれるお店が数多く存在していた環境。その頃に育んだ、記憶に残る懐かしい味を再現しようと試行錯誤し、挑んだ結果、現在の「駒やのラーメン」の基礎となるクサウマな一杯が誕生した。
昔ながらをめざした結果、それが今は逆に新しい。博多ラーメンの「新基軸」に
近年、豚骨ラーメンが全国区になっていく過程で「臭み」を無くしていく方向や「濃厚」を際立たせる方向など、本来、地元民が「懐かしいと感じる」方向からは、かけ離れていき、臭みを一切感じないとか、トロミの強い濃厚で個性的なスープとか、どちらかと言えば、一般的にも受け入れやすいものや、分かりやすいものが、主流に近い存在になっていった。
そして現在の「駒や」の一杯である
見た目は、茶褐色の色味と泡立ちのあるスープで、一見すると濃厚そうに見えるけど、実際はシャバ系と呼ばれる、熟成・発酵の旨みがたっぷりながら、サラッとした味わいの、まさにクサウマがクセになる逸品。決して近年の主流ではなかったかもしれない個性で(全国的な)世間一般で思われている豚骨ラーメンのイメージとは、一線を画す存在として昇華。結果として、どこにも似てない現在の「新しい」臭くて美味しい一杯が誕生した。
丼碗の「フチ」にニンニクをヘズッて、最強の一杯が完成
※)丼のふちにクラッシャーで搾ったニンニクを擦り付けてラーメンに投入する意。
駒やのラーメンは、ニンニクを搾って食べるのが極上。最初からでも、味変でも、替玉時でも、自分のタイミングでOK。麺の種類も選択でき、通常のストレート細麺のほか、平打麺、唐辛子練込麺の三種類。券売機でも麺の変更券を用意しているので、最初から変更してもOK。カエシも、通常の醤油系のカエシと塩系のカエシの二種類があり、食べ比べるのも楽しい。あとは卵。しっかりと味のしみ込んだ味玉が絶品だけど、生玉子 or 卵黄(メニューには無い)をレンゲに乗っけて、麺に絡めながら食べるのもまた至福。ぜひお寄りの際は、いろんな組み合わせを試してみてください!
トッピングやサイドメニューも充実しているから、組み合わせを楽しめる
トッピングは、キクラゲ、メンマ、ワンタン、のり、辛ニンニクなど充実。サイドメニューとしては、ごはん(めし)とセットで名物の「激辛高菜」を注文される方も多い。また、平日の18時からは、駒やのスープとの相性抜群な「焼き飯(半焼き飯もあり)」もあるので、お腹に余裕がある方は、ぜひお試しいただきたい。
東区箱崎には、夜21時営業開始の〈駒や箱崎店〉もあり、深夜にひと味違う駒やを楽しめる
2024年、新年一発目。〈博多ラーメン駒や総本店〉を、新規開店準備中
さて、年明け早々の2024年1月1日。次の「駒や」のことを。福岡市に隣接する糟屋郡宇美町に〈駒や総本店〉を新規開店する予定。(それにともない馬出本店は「駒や馬出創業店」となる見込み)総本店では、ラーメン一杯1,000円で「替玉は何回でも無料」「ご飯もおかわり自由」「辛子高菜・キクラゲも常識の範囲内で自由」という新たなスタイルで挑戦されるそう。「駒や」は、これからもまだまだ福岡のラーメンシーンを席巻し続けていきそうだ。
住所 :福岡県福岡市東区馬出2丁目5-7
営業時間:11時00分~22時00分(火曜日〜土曜日)
:08時00分~15時00分(日曜日)
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり