今年達成が期待される「打者の金字塔」。カブレラとアップトンが迫る「2000」は、これまで6人だけ
ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、史上33人目の3000安打まで、あと13本に迫っている。到達は今シーズンに持ち越された、と言ったほうがいいかもしれない。昨シーズンの開幕を迎えた時点で、残りは134本だった。一方、史上28人目の500本塁打には、「500本塁打のカブレラは3000安打まで45本。同じシーズンに両方達成なら史上初」で書いたとおり、昨年の夏にたどり着いた。
今シーズン、カブレラが達成するマイルストーンは、3000安打だけではない。600二塁打までは、残り3本。こちらは、史上18人目となる。また、マイルストーンかどうかはさておき、2000三振と350併殺打にも到達しそうだ。今のところ、2000三振以上を喫した選手は6人。350併殺打以上は、413本のアルバート・プーホルスと350本のカル・リプケンJr.しかいない。
2000三振には、カブレラよりもジャスティン・アップトン(ロサンゼルス・エンジェルス)のほうが近いが、到達は、カブレラが先でもおかしくない。エンジェルスの外野には、マイク・トラウト、ブランドン・マーシュ、ジョー・アデルの3人がいる。言うまでもなく、DHは大谷翔平だ。なお、上の写真からもわかるように、カブレラとアップトンは、2016~17年にタイガースでともにプレーした。2017年の夏に、アップトンはエンジェルスへ移籍した。
ロビンソン・カノー(ニューヨーク・メッツ)があと16本としている300併殺打は、これまでに10人が到達している。ただ、カノーと同じ左打者に限ると、300本以上はカール・ヤストレムスキ(323本)しかいない。他は、右打者が8人と、スイッチ・ヒッターのエディ・マリー(315本)だ。
多くのスタッツでカブレラの上に位置するプーホルス――三振は600近く少ない――は、ここから球団が決まったとしても、史上4人目の700本塁打に到達できるかどうか、微妙なところだろう。昨シーズンと同じ17本だと、歴代4位のアレックス・ロドリゲス(696本)に並ぶ。
史上40人目の450本塁打にリーチをかけているネルソン・クルーズ(ワシントン・ナショナルズ)については、先日、「41歳のDHが選んだのは、パドレスではなくナショナルズ。昨年は32本塁打。450本塁打まであと1本」で書いた。
プーホルスとクルーズは、どちらも1980年に生まれた。それぞれの誕生日は、1月16日と7月1日だ。プーホルスが開幕前に引退した場合、クルーズは現役最年長の野手となる(昨シーズンのメジャーリーグでプレーし、引退を表明していない選手が対象)。クルーズの上には、1980年3月11日生まれの左投手、リッチ・ヒル(ボストン・レッドソックス)がいる。
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