受付開始に予約必須!SNSやメディアでも話題「きせつのさがしもの」まるで生の新感覚な琥珀糖
お砂糖、寒天をベースにした琥珀糖は、シンプルゆえにその味わいのバリエーションやお店ごとの特性が如実に表れるお菓子。その土地の特産品を使用したもの、土地にゆかりのある物、はたまた見た目に拘った物…
富山県に本店を構える和菓子屋「五郎丸屋」さんは、和三盆を使用した伝統銘菓の薄氷というお菓子に新しい息吹を吹き込んだり、和の味覚を取り入れたシュトーレンを販売なさるなど、斬新なアイディアで和菓子の魅力を世に送り出しているお店です。
今回ご紹介する琥珀糖もそのひとつ。現在は週に一度の予約開始と共に即完売するほどの人気商品「きせつのさがしもの」シリーズより、秋の味わいをご紹介。
桐箱が物語る、他の和菓子とは一線を画すような高級感。ぐるりと巻かれた帯は温かな秋の色。リーフレットの下からは、思わずため息が出てきそうなほどきらきらと瞬く宝石、いえ、琥珀糖が。
こちらの琥珀糖は硝子造形作家の山本真衣さんの作品シリーズのひとつ「Breeze」に感銘を受けた五郎丸屋十六代目・渡邉さんがお菓子に落とし込んだもの。角度によって異なる表情を見せてくれる琥珀糖たちの彩は、時間の経過を忘れさせてくれるような目が合った人の心を奪っていくかのよう。見た目だけではなく、その味わいも特徴的。
なんと、全て異なるカクテルからインスピレーションを得たもの!栞にはひとつひとつその配置と味わいが記載されており、どんなカクテルか調べながらひとつひとつじっくり噛みしめていくのも楽しい謎解き。聞いたことがあるけれどどんなフレーバーかは知らない、説明できないというカクテルも多いのでは。私もひとつひとつ調べながら口にしていたので、非常に頭を使いつつそのたびに香り豊かで繊細な甘味に癒され当てを繰り返していました。
その中で私のお気に入りは、中央の大きな「ジャック・ローズ」。
ジャックローズはアップルブランデーをベースに、グレナデンシロップで紅色に染め上げた気高い淑女のようなショートカクテルです。歯を立てた瞬間に立ち上るブランデーのようなアルコールの芳香にドキッと仄かにときめき、そこから優しく淡く広がる林檎のようなフルーティーな甘酸っぱさに心が穏やかになります。もうひとつ同じものを食べたいな、と思いつつももうそこにはなく…そして新しい「作品」を手に取り、答え合わせをしながらまた楽しむ。
謎解きをしながら琥珀糖を味わう。まるで、読書の秋と食欲の秋をいっぺんに満喫してるかのような甘いひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの商品はアルコールを使用しています。
<薄氷本舗 五郎丸屋・本店>
公式サイト(外部リンク)
富山県小矢部市中央町5-5
0766-67-0039
9時~18時(日曜日のみ17時迄)
定休日 月曜