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JRA初、女性調教師が誕生へ 田中勝、秋山は騎手引退へ 2024年度の合格者は9名

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
2022年日本ダービー。ドウデュースは前川恭子さんの夫の担当馬 提供:青山一俊

 7日、JRAは2024年度新規調教師免許試験合格者9名を発表した。初の女性合格者の前川恭子さん、現役騎手では秋山真一郎さん、田中勝春さんが合格している。

 合格者は以下のとおり。

■美浦

浅利 英明(あさり ひであき)

田中 勝春(たなか かつはる)

柄崎 将寿(つかざき まさとし)

■栗東

秋山 真一郎(あきやま しんいちろう)

佐藤 悠太(さとう ゆうた)

高橋 一哉(たかはし かずや)

東田 明士(ひがしだ あきし)

前川 恭子(まえかわ きょうこ)

宮地 貴稔(みやじ たかとし)

 調教師試験でJRA初の女性合格者となった前川恭子さんは以前は崎山博樹厩舎などで調教助手をしており、現在は栗東・坂口智康厩舎に所属している。夫はドウデュースを担当する前川和也助手。筆者が知る限り、前川さんはとても忍耐強く、強い信念をお持ちの方だと感じている。まだまだ古い考えや主張が通る社会だが、前川さんなら持前の粘り強さで乗り切れるのではないか、と期待している。

 秋山真一郎騎手、田中勝春騎手は調教師合格に伴い騎手生活にピリオドを打つ。秋山騎手は本人の申し出により2024年2月末、田中勝春騎手は通常どおり今年いっぱいで騎手を引退し、調教師に転身する。


 柄崎将寿さんは元騎手。JRA競馬学校騎手課程の第17期生で同期には石神深一騎手らがいる。父は柄崎孝元調教師、祖父は柄崎義信元調教師。

 浅利英明さんは加藤征弘厩舎でノンコノユメなどの調教に携わった。

 宮地貴稔さんは笹田和秀厩舎でエアスピネルなどの調教に携わった。

 東田明士さんは2023年2月末をもって解散した池添兼雄厩舎の一員だった。池添兼雄厩舎のスタッフからの調教師試験合格者はとても多く、橋口慎介師、池添学師、茶木大樹師、上村洋行師らがいる。所属だった松山弘平騎手、そして池添兼雄厩舎に所属はしなかったが師匠筋の鶴留明雄厩舎に託した実子の池添謙一騎手を含め、多くの人材を育て上げた池添兼雄氏の功績を称えたい。

池添兼雄元調教師(筆者撮影)
池添兼雄元調教師(筆者撮影)

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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