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【3色ボールペン】新サラサクリップ3Cの見どころは新発想が実現した細さとスライドスイッチの色の処理

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
サラサクリップ3C

 これは驚きました。

 最初から書きます。新サラサクリップ3Cは、すごいです。

 ジェルインクの3色ボールペンとしての細さを追求するために新しい機構を開発。同時に、色を選択するためのスライドスイッチにも大胆なデザイン処理をしています。

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回は、ゼブラの新しい3色ボールペン・サラサクリップ3Cを紹介します。

 2月13日に発売になったこの新製品については、すでにいくつものサイトで既報がされていると思います。

 この記事では、わたしがすごいなと思ったポイントについてかんたんに紹介します。

 その1つはなんと言っても、サイドスプリング機構です。

サイドスプリング機構がすごい

 既報の通り、この新しいサラサクリップ3Cは、既存の同社製品の8%もボディが細くなり、7%の軽量化に成功しています。

 そもそも、ジェルインクのボールペンはそのなめらかなインクの特徴上、インクの消費量がどうしても多くなります。そのため、油性のインクのボールペンと比較すると、中芯(リフィル)に搭載すべきインクの量が増える傾向にあります。とくにマルチペンの場合は、それがボディ全体の太さにも反映されてしまう傾向がありました。

 さらに、ボディ中央に中芯を寄せようとすれば、今度は中芯の周囲にあるスプリングどうしが干渉してしまうわけです。

 お手元にボールペンがあれば見ていただきたいのですが、一般的にはボールペンのノック機構は、中芯が周囲にあるスプリングによって押し出され、また戻るしくみになっています。マルチペンでは、この中芯が3本あります。だから中芯を中央に寄せようとすると、スプリングの干渉問題が発生するわけです。

 そして、サラサクリップ3Cでは、このスプリングを中芯の外側に配置しました。あわせて小型化することで、ボディ全体を細くすることを可能にしました。

サイドスプリング機構。下の方でぎゅっと縮まっているのがサイドスプリング。上には伸びた状態のスプリングがある。出した色の芯の横にあるスプリングが縮む。
サイドスプリング機構。下の方でぎゅっと縮まっているのがサイドスプリング。上には伸びた状態のスプリングがある。出した色の芯の横にあるスプリングが縮む。

 これがこのスプリングの写真です。ボディの下側でギュッとスプリングが縮まっているのが分かるでしょう。上の方のスプリングは伸びた状態です。

スライドスイッチの大胆なデザイン処理がすごい

 そしてこれもサイドスプリング機構の採用の影響だと考えられるのですが、スライドスイッチの大胆な色処理がなされています。これも大胆な割り切りと言うべきデザイン処理です。

スライドスイッチ上部には、逆凹型の色のパーツが。赤で書きたいときには、赤のパーツの上に指を載せてスライドさせる
スライドスイッチ上部には、逆凹型の色のパーツが。赤で書きたいときには、赤のパーツの上に指を載せてスライドさせる

 一般的なマルチペンでは、ノックするスライドスイッチに色がついていました。つまり黒を出すときは黒をスライドさせる。赤ならば赤をスライドさせる。

 これに対して、サラサクリップ3Cは末端部に3色の色パーツが逆凹字型に配置されています。この逆凹のあいだにある透明なスライドスイッチがあります。

 つまり、赤で書きたければ、赤の逆凹型に指を載せてスライドすればいいのです。

 従来のマルチペンとは異なりますが、新しい操作感です。

 また、リフィル(中芯)は、従来モデルと同じもの(JK芯)が利用できます。

 サラサクリップ3Cは、税込み440円です。

 色バリエーションは以下になります。

 0.4ミリ芯タイプが、黒、ミストブルー、赤、モスグリーン。

 0.5ミリ芯タイプが、黒、白、紺、透明。

 マルチペンの世界にまた魅力的な選択肢があらわれましたね。

※ この記事はゼブラ株式会社にサンプルをご提供いただいて制作しました。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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