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猛暑の終わりに関東甲信で40度に迫る炎暑のおそれ、あまりにも強力な太平洋高気圧の影響

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
太平洋高気圧の状況(ウェザーマップ)

猛暑日地点数は132地点にも

きょう18日(水)の最高気温(気象庁発表)
きょう18日(水)の最高気温(気象庁発表)

タイトル画像にある通り、日本付近では、太平洋高気圧が真夏のように、あるいは真夏以上に強い状態が続いていて、この高気圧に阻まれて、台風14号も足早に沖縄から大陸方面へと進んで行くことになるでしょう。特にきょう18日(水)は、北日本付近にある秋雨前線に向かって、南や西から一段と暖かな空気が流れ込んだため、西日本から関東まで35度以上の猛暑日の地点が広がりました。

上図のように35度以上の地点数は関東から九州の132地点に及んでいて、これまでで最も遅かった100地点以上の記録、ことしの9月12日119地点を再び更新しました。

きょう18日(水)の最高気温は、京都府舞鶴37.9度、福岡県朝倉37.8度、福岡県太宰府と熊本で37.5度などとなっていて、太宰府ではことしの猛暑日の日数がとうとう60日の大台に乗ってしまいました。日本の歴代記録を、引き続き、大幅に更新中です。また連日多くの地点で9月の観測史上1位の暑さを更新していますが、きょうは22地点で9月としては最も暑い1日となりました。

東京都心も35.1度まで上がり、これまでで最も遅かった猛暑日の記録1942年9月12日35.3度を82年ぶりに更新し、観測史上最も遅い猛暑日となりました。アメダスを含めると、観測史上最も遅い猛暑日は広範囲に及んでいる状態です。

猛暑の終わりに関東甲信で際立った高温か

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ発表)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ発表)

上図は上空1500メートル付近の気温の予想を示したものですが、晴れれば軽く30度以上の真夏日となる18度以上の暖気に西日本や東日本は覆われていて、特に35度以上の猛暑日となる可能性が高い21度以上の暖気も、引き続き、あす19日(木)からあさって20日(金)にかけて、関東から九州に予想されています。

なかでも、あさって20日(金)に関東甲信の内陸に予想されている一部の暖気は、24度以上となっていて、これは40度近くまで上がる可能性がある平年より8度前後も高い暖気となります。

21日(土)には、北日本に広く冷たい空気が南下し、西日本や東日本でも次第に秋雨となるため、猛暑は収まりそうですが、猛暑の最終日に、9月としてはとんでもない気温が出現するかもしれません。

40度に迫る炎暑の可能性も

予想最高気温(ウェザーマップ)
予想最高気温(ウェザーマップ)

ウェザーマップの最高気温の予想をみると、あす19日(木)も西日本では猛暑が続き、特に九州では体温を上回る猛暑となる所もあるでしょう。一方、関東甲信では、いったん猛暑が収まる所が多いものの、あさって20日(金)は山梨県の大月で39度、群馬県の桐生で38度など、40度に迫るような炎暑となる可能性があります。季節外れの熱中症に、引き続き、厳重に警戒して下さい。

なお、3連休は猛暑は収まりますが、今度は秋雨前線が活発となり、広い範囲で大雨となるおそれがありますので、あわせて警戒が必要です。(関連記事

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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