台風14号の遠い影響で関東は大雷雨か、新たな熱帯擾乱も発生し3連休に影響も
台風14号はまっすぐ沖縄へ
大型の台風14号は、日本の南を北西に進んでいます。今後もまっすぐ北西に進み、今夜18日(水)午後9時には沖縄本島付近に達するでしょう。台風14号には暴風域はありませんが、沖縄と奄美地方では、うねりを伴った高波に警戒し、強風、土砂災害、低い土地の浸水、高潮などにも注意が必要です。
関東はゲリラ雷雨に警戒
関東は北にある秋雨前線に向かって、太平洋高気圧や台風14号周辺からの湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となり、あちらこちらで雷雲が発達するでしょう。不安定度を示す指標も悪く、急激に雷雲が発達し、まさにゲリラ雷雨、大雷雨が発生してもおかしくありません。
気象庁の予想では、1時間に40ミリの激しい雨が降ると予想されていますが、発達した雨雲が停滞した場合は、非常に激しい雨や猛烈な雨が降る可能性も十分に考えられますので、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも、ご注意ください。(最新の雨雲レーダー)
新たな熱帯擾乱が発生へ
予想天気図をみると、あす19日(木)午後9時には、沖縄を通過した台風14号が中国大陸へ上陸する一方で、沖縄の南海上で新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)である低圧部が発生する予想です。
低圧部とは、周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱で、中心付近が解析できるようになると、熱帯低気圧に呼び名が変わります。また熱帯低気圧の風が強まれば、台風となります。
熱帯擾乱と秋雨前線の危険な組み合わせも
参考までに、上図はアメリカのGFSモデルの22日(日)正午の予想を示したものです。新たに発生する熱帯擾乱は、沖縄あるいは台湾付近をゆっくりと北上し、その周辺の際立った暖湿流の影響で、本州付近の秋雨前線の活動が活発化する予想です。
この新たな熱帯擾乱の予想は、不確実性が大きく、熱帯擾乱が発生しない予想もあれば、台風とみられるような熱帯擾乱に発達する予想もあるなど、依然としてばらつきがかなり大きな状態です。ただ熱帯擾乱が発生しないまでも、周辺の際立った暖湿流が秋雨前線を刺激して、雨量が多くなることを予想する計算はかなり多く、3連休は広範囲で、大雨となるおそれがあります。今後の情報にご注意ください。