強い寒気が西日本回りで南下

この１０日間ほどは、大陸から次々に強い寒気が南下していますが、今夜１８日（水）からあす１９日（木）にかけて、再び強い寒気が南下し、通過していきます。今回の寒気の特徴は、西日本回りで南下してくるということで、山陰などの中国地方を中心に、四国や九州北部でも雪が積もり、大雪となる所があるでしょう。また関東地方でも都内やさいたま、神奈川を中心に、雪の舞う所がありそうです。

JPCZで山陰は大雪警戒、関東も延長線上の収束線で降水域が発生

強い寒気の南下に伴って発生したJPCZ（日本海寒帯気団収束帯）に伴う活発な降水域が今夜には山陰地方に南下し、山地を中心に強い雪が降るでしょう。この降水域はあす１９日（木）朝にかけて、九州北部や四国地方まで南下していく見込みで、中国地方、四国地方、九州北部地方では、大雪に注意、警戒が必要です。

またJPCZの延長線上にあたる関東地方でも、上空の強い寒気（気圧の谷）が接近するとともに南岸付近で、西風と北風の風向シアライン（収束線）が顕在化し、西部の山沿いを中心に弱いながらも降水域が広がる予想となっています。

都内を中心に雪雲が発生か？

今夜の降水域の予想をみると、収束線の北側で降水域が徐々に広がり、西部の山沿い、秩父から多摩にかけてを中心に、弱いながら雪が降る予想となっています。早ければ午後６時頃から湧き始め、今夜遅くにかけて、ピークとなるでしょう。都内でも多摩地方を中心に小雪が舞う予想で、この計算以上に広がれば、２３区周辺でも、一時的に弱い雨や雪が降る可能性があります。

降水量の予想は、多くても１ミリ程度となっているため、雪が降っても積もるような可能性はほとんどありませんが、気象庁からは神奈川県の西部山沿いでは積雪の可能性があるとして、雪に関する気象情報を発表しています。