土用の丑の日何食べる? 美味しい夏バテ予防 うなぎVS豚肉 栄養を比較 保健師の勧める食材はどちら?
こんにちは、保健師・ノンオイル料理研究家の茨木くみ子です。
皆様は土用の丑の日にうなぎは召し上がりましたか?
2024年の夏は、土用の丑の日は2回あります。
次は8月5日です。
土用の丑の日と言えば、「うなぎ」ですが、うなぎは稚魚の漁獲量が減少している為、大変贅沢品です。
でも大丈夫です。
うなぎ以外にも夏バテ予防にお勧めの食品があります。
それは「豚肉」です。
今日は土用の丑の日に「うなぎ」を食べるようになった言われと、ウナギの栄養についてご紹介し
うなぎVS豚肉
どちらが夏バテ予防にお勧めの栄養素を多く含んでいるか、比較をしてみます。
豚肉の中でも、特におすすめの部位がありますので、合わせてご紹介したいと思います。
夏に「うなぎ」を食べ始めたのはいつから?
うなぎを食べる習慣は古く、万葉集に「うなぎ」の歌が残っています。
「痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻(むなぎ)を取ると 川に流るな」
歌の意味は、「あまりにも痩せているので、ウナギを捕ろうとして川に流されるないでくださいね」というもの。
うなぎと土用の丑の日の関係は
江戸時代に平賀源内が売り上げ不振のウナギ屋さんを助けるために、
「今日は土用の丑の日」との張り紙をするようにアドバイスしたところ、人気になったといういわれも残っています。
発汗により失われる水溶性ミネラル・ビタミンと欠乏症
今年のような酷暑が続くと、汗をかく機会も多いと思います。
その汗とともに水溶性ビタミン・ナトリウム、カリウムなどは体外に排泄されています。その上食欲が落ちて、かき氷・ジュース・アイスクリーム・そうめんなどの舌あたりのいいものばかりを食べていると、栄養バランスが偏り、さらにミネラルが不足してしまうのです。
夏バテに効果のある栄養素
〇ビタミンB1
夏バテと言えばビタミンB1です。
ビタミンB1は水溶性ビタミンで、農学者・鈴木梅太郎氏によって、米ぬかから発見されました。炭水化物の糖質をエネルギーに変える酵素を助ける働きがあります。
ビタミンB1の摂取量が減ると、糖質がうまくエネルギーに利用されにくくなるため、食欲の低下や全身のだるさ、疲れなど夏バテの症状が出てきます。さらに不足すると、心臓の機能が低下し足のむくみがでたり、神経の障害により足のしびれが起こり、いわゆる脚気の状態に近づきます。
〇ビタミンB2
糖質、たんぱく質、脂質の代謝、エネルギー生産を助ける働きがあります。「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進に重要な役割を果たしています。
〇ビタミンB6
健康な皮膚、粘膜、髪、歯、爪の生育に関係し、セロトニンやドーパミンの合成に関与しているのでイライラ、不安など精神的安定に関係、免疫にも寄与しています。
〇鉄分
鉄分は汗と一緒に流れ出てしまう成分。鉄分の大切な働きは酸素を体のすみずみまで運ぶこと。鉄分が不足することで体に運ばれる酸素量が減り、動悸や倦怠感が起こります。
【うなぎVS豚肉】
「うなぎとVS豚肉」夏バテ予防に効果の期待できる栄養素で比較してみましょう。
ビタミンB1・B6・ビタミンCは豚肉に多く、ビタミンB2はうなぎのほうが多い。
どちらも夏バテ予防に優れている食材とわかります。
しかしうなぎは脂質が豚赤身肉の4倍以上あり、熱量も多い為、食べ過ぎると肥満の原因になります。
豚肉で、おすすめの部位はひれ肉
ひれ肉はビタミンB1・B6ともに多く、脂質とコレステロールが低い
脂質・コレステロール摂取の多い現代人に、お勧めの食品と言えます。
豚肉のお勧めの食べ方は「冷しゃぶ」
1人80~100gの豚肉の薄切り肉を、ぐらぐら沸騰していない湯に入れて、肉の色が変わるまで茹で、冷まします。急ぐ場合は氷水に。
大根おろしとポン酢でいただくことで、大根の消化酵素が消化を助けてくれ、ポン酢に含まれるクエン酸の疲労回復効果が期待できます。
さっぱりいただけますので是非お試しください。
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