【京都市西京区】稀少な伝助穴子料理で知られる長岡京の名店がラクセーヌ専門店にオープン 煮穴子丼絶品
通の間では、良質の穴子は脂っこくなくアッサリしていてほんのりと甘みがあるためうなぎよりも美味いともいわれます。特に「梅雨穴子」や「夏穴子」と言われ7月~8月が一番美味しい時期ですね。2024年7月1日に洛西ニュータウンの拠り所ラクセーヌ専門店会に「旬菜魚くらしま」のテイクアウト専門店がオープンしました。
煮穴子丼を食べてみました。早くに行って待っていたこともあり、なんと1番の客になってしまいました。表面がぱりっと香ばしく、身がほこほこで、煮た穴子の煮汁から作られているという特製のタレが御飯と穴子に絡んで、確かにこれめちゃ美味。まるでうなぎとハモのいいとこどりのようなの逸品でした。
それもその筈、「旬菜魚くらしま」といえば、JR長岡京にあって、穴子の中でも希少な「伝助穴子」を100%使用している店として知られます。煮穴子の炙りや丼、穴子の棒寿司などの穴子料理はじめ、新鮮な天然魚の料理が美味いと評判です。通常穴子とは30~40cmで200gほどのマアナゴのことですが、この3~4倍ほどの大きさの雌のアナゴを伝助と呼びます。
主に鳥取県の境港や瀬戸内の播磨灘などで水揚げされ、諸説ありますが、名の由来はその昔、伝助穴子は骨が多く、骨切りが大変なため捨てられていたそうで、そこから昔話に登場する「大きくて役に立たない」伝助に由来するといわれています。現在では、「伝助穴子」は身が引き締まり脂がのっていて最高級の穴子といわれる希少品種です。
「旬菜魚くらしま」は、寿司店や割烹などの料理長も歴任し、43年に亘って修業の後、5年前に独立した現店主が「京都で穴子の美味しい店を作りたい」とJR長岡京前にオープンしたこだわりの店です。食育の店として、仕入れた伝助穴子を洗うところから全て店舗で調理し、食べた時に口に残るような背びれや腹びれも取り除いてあります。味付けの決め手はサトウキビなのだそう。
ラクセーヌ店の店長は次男の倉嶋史也さんが務めます。アナゴも近年漁獲量が減ってきていて価格も高騰しているといいますが、丼ものを中心にリーズナブルに提供されるのだそう。もちろん新鮮魚介類の海鮮丼や豆乳湯葉とろうどん、穴子の棒寿司、特製おはぎとプリンなどのラインナップも豊富にありますよ!
穴子は苦手という方も、ぜひいっぺん食べてみてください。世界観変わるかもです。
「旬菜魚くらしまラクセーヌ店」(外部リンク)京都市西京区大原野東境谷町2丁目5−8(ラクセーヌ専門店内)075-963-6212(長岡京市本店)