【Yahoo!ニュース エキスパート】編集部が選ぶ2月の月間オーサー記事が決定 #MVA
Yahoo!ニュース エキスパート オーサー編集部が選ぶ、2月の「オーサーMVA(Most Valuable Article)」が決定しました
オーサー記事が目指す世界観、「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」 を体現している記事を選出する「オーサーMVA」。 厳選した3本の記事を、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。
今月の受賞者
・伊藤条太さん
・上原浩治さん
・前田恒彦さん
MVA受賞記事とあわせて、選出理由と受賞者のコメントをご紹介します。
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■「わざとミスするマナー」が卓球界から消えた夜(伊藤条太)
世界卓球開催時に、11-0の完封は相手に失礼という理由で10-0になるとわざとミスして相手に1点を与えるという卓球界の「謎のマナー」が話題に。その暗黙のルールについて歴史を追って解説した記事です。
編集部の選出理由:
世界卓球で木原選手と平野選手が「11-0」の完封ゲームを実現したことで、卓球界に存在していた「謎のマナー」が話題に上がりました。その「知りたい」の声にいち早く応え、マナーが確かに実在し、その後消えた経緯を詳細に解説。卓球への情熱と長く追う中で蓄えられた豊富な知識、引き出しの多さがあるからこそ書けた1本です。
伊藤条太さんの受賞コメント:
この不合理なマナーは、5年前に中国卓球協会の主導で撲滅に至り、今では賛否すらない状態です。にもかかわらず、いまだにこのマナーと賛否が存在するかのような言説が世に出回っています。この点をオーサーコメントで何度も書いてきましたが、なかなか認知されず、今回やむなく記事にした次第です。それが受賞することになるとは、つくづく何が幸いするかわからないものだなと感じております。今後も精進してまいります。
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■年俸5億円でもメジャー保証なし…藤浪晋太郎のメッツ契約を上原浩治が解説「大化けの可能性はまだある」(上原浩治)
昨年所属していたオリオールズからFAとなり、動向に注目が集まっていた藤浪晋太郎投手。春季キャンプ前にメッツと契約できたことについてまとめた記事です。
編集部の選出理由:
FAとなっていた藤浪晋太郎投手がニューヨーク・メッツと契約したことについて、他メディアに先駆けて取り上げ、春季キャンプに参加できるメリットや役割について、専門的な内容を上原さんご自身の経験を通して解説しています。また記事全体から、メジャーリーガーの先輩として活躍を期待し、温かいエールを送っていることが伝わってきます。
上原浩治さんの受賞コメント:
選出いただき、ありがとうございます。藤浪晋太郎投手のメッツ移籍をテーマに、メジャーには、契約による縛りや選手「枠」の問題などがあるという背景を深掘りしたいと考えました。さまざまな条件の中で、生き残りをかけた選手たちが、出場機会や年俸、先発や中継ぎの役割など、何にこだわってプレーするのか。現役時代の経験を介して、読み解くヒントになっていれば幸いです。
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■きょうから刑事手続で性犯罪被害者の氏名を「秘匿」可能に 制度の内容と問題点(前田恒彦)
2月15日に施行された改正刑事訴訟法では、性犯罪などの被害者の個人情報を容疑者や被告人側に秘匿したままでの刑事手続きが可能となりました。その法改正に関する解説記事です。
編集部の選出理由:
必ずしも広く知られていたわけではない今回の刑事訴訟法の改正。被害者の保護と加害者の防御権という重要な命題の中、被害者の情報が加害者側に秘匿される制度が導入された背景や意義、そして課題が、刑事手続きの実務を踏まえてバランスよく解説されています。施行日に合わせてタイムリーに配信されたこの記事で、今回の法改正を詳しく知ることができたというユーザーもいたのではないでしょうか。
前田恒彦さんの受賞コメント:
これまでも法廷では、性犯罪の被害者と被告人との間に衝立を設置したり、被害者には別室で証言してもらってモニター中継したり、被害者を「A子さん」などと匿名で呼んだりするやり方がとられてきました。今回の秘匿制度はこうした被害者保護の姿勢をさらに強めたもので、被告人の防御権に影響を与えかねない大幅な改正であるにもかかわらず、一般にはあまり知られていません。そこで、多くのユーザーに今後の運用状況を見極めてもらうためにも、施行日に合わせて拙稿を配信したという次第です。
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Yahoo!ニュース エキスパートの「オーサーMVA」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表しています。
コメンテーターコメントから選出した「MVC」も同時に発表していますので、ぜひあわせてご覧ください。